若monoデザインコンペvol.5協力企業紹介【有限会社片力商事】

更新日:2021年03月01日

例年ならデザイナーや学生から直接工場を見学してもらい、デザインのイメージを膨らませてもらうところですが、今年は新型コロナウイルスの感染症の影響で県外から来ていただくのは難しい…。そこで、事務局が工場見学した内容をSNSやウェブサイトに掲載する方法で情報発信することに決め、協力企業各社へ取材に行ってきました。

工場見学【有限会社片力商事】

北陸新幹線燕三条駅から車で5分程、会社の裏手には新潟県らしい水田の風景が広がる有限会社片力商事。カトラリー(スプーンやフォークなどの金属洋食器)の研磨業から創業し、現在ではカトラリーのほかアウトドア用品や介護用品の製造を手掛け、さらに商社としての機能も持つ、ちょっと珍しい会社です。

一面に広がる田園風景と、その奥に見える数台の車の写真

【裏手には田園風景が広がる】

「自社の工場では研磨作業が中心です」
工場内を案内してくれたのは今回の若monoデザインコンペの担当の小暮さん。
研磨業から創業しただけに自社の工場では現在でも研磨作業が中心となっており、他の加工については外注(専門の加工業者へ依頼)しているのだとか。工場内に入るとまずは工場内を埋め尽くすように積まれている箱の数に圧倒された。自社製品だけでなく他社から研磨の仕事だけを請け負ってもいるため研磨するカトラリーの数は膨大になるとのこと。
研磨する品物の量が膨大な割に作業スペースはコンパクトな印象を受けたが、動線の無駄をなくし、最も効率的に動ける配置になっているためだろう。

少し薄暗い有限会社片力商事の工場内の写真

【研磨作業を行う工場内。品物を入れた箱が所狭しと積まれている】

「こっちでも磨きの作業をしています。」
工場内の別の場所でも研磨機が並び研磨作業に従事する人の姿があった。
慣れた手つきで数本のフォークを一束にして一度に磨いていく。この磨きの工程はカトラリーにとって「仕上げ」の段階であり手を抜くことは出来ない。有限会社片力商事の職人による丁寧な仕事ぶりに感心させられた。

マスクを着け後ろ髪を束ねた女性が研磨機を使っている写真

【磨きの現場では女性も活躍している】

「磨きの他に自社ではレーザー刻印をしています。」
レーザー刻印を行っている作業場は研磨工場とは別棟になっており、そちらではレーザー加工機2台で刻印作業を行っていた。以前はレーザー刻印も外注していたが、レーザー刻印の需要が高まったため自社で機械を導入したとのことだった。研磨と同様に他社からレーザー刻印だけの仕事も請け負っているのだとか。
レーザー刻印は量産品に模様を入れるためにも使用されるが、ノベルティ(記念品)に対しての需要が多いという。例えばタンブラーに「創立○○年記念」というような刻印をする仕事を受けている。

筒状の側面中央にロゴが刻印されたタンブラーの写真

【レーザー刻印は平らな面だけでなく、湾曲している部分でも施すことが出来る】

若monoインタビュー【有限会社片力商事】

若monoコンペに期待するのはどんなことでしょうか。

決めつけではないデザインを期待しますね。
長く製造の現場にいると「この用途の製品はこんな形じゃないといけない」という感じで決めつけてしまう部分がある。加工のことを考えてしまって「こんな形には出来ない」とかを最初の段階で考えてしまうんです。そういう決めつけていた部分を柔軟な発想を持った若いデザイナーさんから面白いアイデアを出してもらって、違う視点から解決できるようなデザインが出てくると良いなと思います。

朗らかな様子で話すマスクを着けた男性の写真

【デザインコンペ担当の小暮さん】

若monoコンペのデザイン募集では材質は金属全般で、テーマもアウトドア用品を含むキッチンツールとカトラリーということで、幅広くデザインを募集していますね。

これまで自社製品でも様々な形状や材質のものを作ってきましたし、この素材ならあの会社、この形状ならあの会社という感じで加工を任せられる外注先が幾つもありますから、どんな素材でどんなデザインのものでも対応できると思いますよ。

家庭用とアウトドア用でどちらの方に期待しているというのはありますか。

特にどちらの方に期待ということはないんですが、どちらかといえばアウトドア用の方が面白いかなと。まだ発展途上の分野というか、既存の製品の課題を解決したデザインだけでなく、今までこの用途の製品は無かったというものも期待出来るかもしれないという楽しみがありますね。

こぼれ話(アウトドアならではのキッチンツール?)【有限会社片力商事】

(注意)工場内を見学している中での会話です。

このストローは随分長いですね。何かの専用なんですか。

それはストローではなくて、アウトドアグッズなんです。まだパーツを取り付けていない状態なんですが。

アウトドアグッズ?何をする道具なんですか。

実は火起こし棒なんです。焚き火をする際に息を吹きかけるために使用します。

あぁ、なるほど。アウトドアならではのキッチンツールですね。

長い棒の両端と中央から少しずれたところに部品が付いている、白、赤、水色、黒の4色の火おこし棒の写真
屋外で焚き火に向かって火おこし棒を使っている男性の写真

【アウトドアならではのキッチンツール 火おこし棒】

若monoインタビュー

以上、研磨業から創業し、現在ではアウトドアグッズの製造まで手掛ける有限会社片力商事さんでした。

関連リンク

有限会社片力商事の企業情報、商品情報は会社ホームページをチェック(外部サイトへ接続します。)

この記事に関するお問い合わせ先

産業振興部 商工振興課

〒959-0295
新潟県燕市吉田西太田1934番地

電話番号:0256-77-8231

メールフォームによるお問い合わせ