若monoデザインコンペvol.5協力企業紹介【株式会社大倉製作所】

更新日:2021年03月01日

例年ならデザイナーや学生から直接工場を見学してもらい、デザインのイメージを膨らませてもらうところですが、今年は新型コロナウイルスの感染症の影響で県外から来ていただくのは難しい…。そこで、事務局が工場見学した内容をSNSやウェブサイトに掲載する方法で情報発信することに決め、協力企業各社へ取材に行ってきました。

工場見学【株式会社大倉製作所】

北陸新幹線燕三条駅から車で20分程、燕市と長岡市の境界付近にある株式会社大倉製作所。日本一の大河信濃川と、その氾濫を防ぐために造られた人工の川である大河津分水路の分岐点付近に位置している。

株式会社大倉製作所の外観の写真

【株式会社大倉製作所の外観】

「順番に加工用の機械をご説明しますね」
工場内を案内してくれたのは今回の若monoデザインコンペの担当の森田さん。
金属の板やパイプを切断して、曲げて、くっつける、板金溶接加工が得意な株式会社大倉製作所には用途別に様々な機械が設置されているが、その一つ一つについて丁寧に説明していただいた。

工作機械と材料となる金属の板、パイプが並んでいる大倉製作所内の写真

【工場内には工作機械と材料となる金属の板、パイプが並ぶ】

「これは自動の溶接マシン、次はロールのマシン、その次はシャーリング、そしてベンダーとレーザー加工機…」
工場内をテンポよく案内してくれる森田さん。第一工場(株式会社大倉製作所には第一工場と第二工場があります。)を案内していただいただけでも、金属加工に馴染みのない人には聞き慣れない単語が幾つも出てくる。
以下にざっくりと加工技術の紹介をしておくと、

  • 溶接…2つ以上の金属材料に熱や圧力を加えることで材料同士をくっつける加工
  • ロール…金属の板を円筒状に曲げる加工
  • シャーリング…金属の板やパイプなどを一定の大きさ、長さに切断する加工
  • ベンダー…金属の板をプレスにより曲げる加工
  • レーザー加工機…金属の板にレーザー光線を照射することで切断する機械(注意:株式会社大倉製作所さんでは保有していませんが、表面にマーキングをするためのレーザー加工機というのもあります。)
剣山のような部分に置かれた金属の板に金属レーザー加工機を当てて切り出しを行い、切断面から火花が散っている写真

【レーザー加工機で金属の板から形を切り出す】

「第二工場では主に溶接に関わる作業を行っています。」
第一工場は大きな機械が多い印象だったが、第二工場では人が手作業で加工している様子が目立つ。
溶接作業はもちろんだが、溶接後の焼跡(熱による変色)を処理する作業や、溶接箇所にグラインダーをかけて表面を滑らかにする作業(処理後は溶接箇所がわからないくらいにキレイになる)も人の手で行われていた。
第一工場に自動の溶接マシンがあるのに溶接作業も人の手で行っているのは何故なのか聞いてみると、「ロットが大きい(製造する数が多い)ものは自動の機械で行う方が効率的なのですが、うちでは一点物や小ロットのものが多くて、手作業で行った方が効率が良いものが多いんです。」と教えてくれた。

溶接用のかぶり面と手袋を着けた男性が、L字の金属に溶接作業を行っている写真

【溶接作業の様子】

若monoインタビュー【株式会社大倉製作所】

若monoコンペに期待するのはどんなことでしょうか。

とりあえずデザインする際には技術的に作れるかどうかというようなところは心配せずに、とにかく自由な発想でデザインしてほしいと思います。出てきたデザインをどうやって形にするかは会社の方で考えるので、制限を設けずにデザインしてほしいと思いますね。

右手でジェスチャーを交えながら力強く話す様子の、眼鏡をかけた男性の写真

【デザインコンペ担当の森田さん】

株式会社大倉製作所さんの強みというとどんなところですか。

小ロットで多品種を製造しているので、様々な形状のものを扱ってきたノウハウがあります。他社さんで「これは難しい」となったものでもウチなら形に出来るという自信がありますよ。試作案件は大歓迎です。

この若monoコンペで出てきた作品が大倉製作所さんで初の自社製品になる可能性もありますよね

そうですね。出てきたデザインで自社製品を開発することで、「自分たちの技術でこんな製品も作れるんだ」というような気付きであったりとか、社員さんの中からも「自社でこんなものを作ってみたい」とか、いろんなアイデアが出てくるようになるかもしれません。この事業に参加することで会社としても良い影響が得られればと思っています。

こぼれ話(板金屋さんあるある的なこと?)【株式会社大倉製作所】

(注意)工場内を見学している中での会話です。

この塵取りはもしかして…

自作です。自分たちで使い易いように作ってしまうんですよね。機械を置くためのちょっとした台とかも自作したりしていますよ。

柄の部分がかなり長く作られている自作のちり取り

【自作のちり取り】

この箱状に組み立てたものは何かの機械の外側部分ですか?

何でしょうね…。
我々は図面を渡されたらそのとおりに製造するのが仕事なので、作ったものが最終的に何に使われるのかはわからない場合も多いんです。

側面の2面がほぼ空洞になっておりネジ用のような穴がある、箱型に組み立てられた製品

【箱型に組み立てられた製品(最終的に何に使用されるかはわからない)】

若monoインタビュー

以上、板金溶接加工を得意とする株式会社大倉製作所さんでした。

関連リンク

株式会社大倉製作所の企業情報はホームページをチェック(外部サイトに接続します。)

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