下町ロケット×燕市特設サイト 新潟県燕市
ロケ地マップ
TSUBAME LOCATION MAP

燕市のものづくり Manufacturing

殿村さんの実家・燕市は世界に誇る
「ものづくりのまち」

ドラマ『下町ロケット』の中で燕市は、佃製作所の経理部長・殿村さんの実家があるという設定で、豊かな水田が広がる「農業のまち」として描かれました。

実際の燕市は農業も盛んですが、それ以上に、高度で多様な金属加工技術が集まる「ものづくりのまち」として有名です。
スプーンやフォークなどの金属洋食器の国内シェアが90%を超えるほか、ノーベル賞の晩餐会や、APECでの各国首脳へのお土産として燕市の製品が採用されるなど、
そのクオリティの高さは世界的な評価を得ています。

それを支えるのは、燕市の職人たちの飽くなき技術探求。職人たちが「ものづくり」にかける熱い想いは、
佃社長や殿村さんの掲げる信念とも通じるものがあると言えるでしょう。

燕市アイコン 燕のスゴ技 燕市が世界に誇るスゴ技を紹介します。

鎚起銅器(ついきどうき)

鎚起銅器とは?
江戸時代から続く燕市の伝統工芸で、鍛金技法の一種。銅板を金槌で叩きながら縮めていき、立体的な器物を形成していく。
明和年間に奥州仙台から来た藤七という人物が伝えたとされ、その技術を受け継いだ一人が、現在まで続く老舗・玉川堂の祖である玉川覚平衛である。玉川堂は200年間で300人以上の鎚起職人を輩出し、鎚起銅器の礎を築いた。
新潟県より「新潟県無形文化財」、文化庁より「記録作成等の措置を講ずべき無形文化財」、経済産業大臣より「伝統的工芸品」に指定される。また、木目金という、金属の色の違いを利用して複雑な木目模様を作り出す技術の世界第一人者として、2010年、玉川宣夫氏が重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されている。

鎚起銅器職人のここがスゴイ
鎚起銅器は一枚の銅板をひたすら叩いていき、硬くなったら火炉に銅器を入れ柔らかくし、また叩いていく。この製作過程において設計図はない。長年に渡って培われた職人の経験と勘のみによって成形されるのである。湯沸を一人で作れるようになるまでは、約10年はかかるという。
特に玉川堂独自の秀でた技術として、「口打ち出し」がある。普通の湯沸は本体と注ぎ口を別々に作り、後で接合するが、「口打ち出し」は本体と注ぎ口を一枚の銅板から継ぎ目なく打ち出すという高度な職人技。 また、玉川堂の鎚起銅器の特色として、その色合いの美しさが挙げられる。素銅色、紫金色、銀色といったバリエーション豊かな色彩は、銅に錫を塗り硫化カリウムなどの薬液につけて酸化させる独特の方法によって生まれるもの。これは世界においても唯一無二の着色方法だ。
職人の手によって生まれる鎚起銅器は、日々使い続けることでその色合いを深め、艶を増していく。代々使い続けていきたい逸品である。

鎚起銅器(ついきどうき)
鎚起銅器(ついきどうき)
鎚起銅器(ついきどうき)
鎚起銅器(ついきどうき)
鎚起銅器(ついきどうき)

研磨(けんま)

研磨とは?
燕の金属加工産業では、多くの場合、切断・プレス・溶接などの工程を複数の企業が分担し、一つの製品を製作するが、その中でも特に重要なのが最終工程の研磨加工(磨き)だ。
金属の表面を磨き上げることで、見た目を美しくするだけでなく、不純物の付着を防ぐなどの効果が得られる。研磨の良し悪しが、製品の品質を左右するといっても過言ではない。
元々、燕市は江戸時代から続く煙管(キセル)の産地で、煙管職人が最後の仕上げ工程として行うのが研磨だった。その後、煙管の需要増大に伴い、研磨を専業とする研磨職人「磨き屋」が登場。時代とともに金属洋食器や金属ハウスウェアなど、様々な金属製品が「磨き屋」によって磨かれてきた。

研磨職人のここがスゴイ
米国アップル社の携帯型音楽プレイヤーiPodの裏面を高い精度で磨き上げたのが、実は燕の研磨職人たちだったというのは有名な話だ。
このような世界に誇る高度な研磨技術を未来へ伝承していくため、燕市では2007年に「燕市磨き屋一番館」を設立。「にいがた県央マイスター」に認定された高度熟練技術者が、研修生の育成に当たっている。
燕市磨き屋一番館では、オリジナル商品として様々なタンブラーを販売している。タンブラーの表面と内面は高度な鏡面磨きで美しく仕上げ、また底面に施された同心円状のヘアライン加工(細い線状の傷を一定方向につける加工)により、ビールを注いだ時にきめ細やかでクリーミーな泡が生まれる。
小型の製品のみならず、航空機の主翼までも磨く。鏡面磨きで表面のキズや鋲(びょう)の突起を滑らかにすることで、空気抵抗を減らし、大幅な燃費向上を実現している。
このような大型の部品でも、全体をムラなく均一に磨き上げる技術こそ、燕の研磨職人の真骨頂といえよう。

研磨(けんま)
研磨(けんま)
研磨(けんま)
研磨(けんま)
研磨(けんま)

金型(かながた)

金型とは?
金型とは金属を成形するための型のことで、プレス機にセットするなどして使用される。
洋食器や家電、自動車、建築部品など、あらゆる製品を作るための原型となるもので、安価かつ短時間での大量生産を可能とする。
燕市で金型が使われ始めたのは明治末期。この頃、燕市は煙管(キセル)の一大生産地であり、増え続ける需要に応えるために、これまで手作業で製造していた煙管を量産製造する必要があった。そこで始まったのが、金型を使った機械式の生産方法だった。
金型によって、安価で質の良い製品が全国に広がるとともに、後の主要産業である金属洋食器や金属ハウスウェア製造に発展していったのである。

金型職人のここがスゴイ
私たちの普段の生活で金型そのものを目にする機会はほとんどないため、金型製造技術の凄さを言葉で伝えるのは難しい。
しかし、その高い技術力を目に見える形で示したのが、武田金型製作所が製作した、通称「マジックメタル」と呼ばれる金属のブロックだ。
これはブロック本体と、文字の形をしたパーツからなるもので、本体から浮き出た文字パーツを指で押すと、スッと沈み込んでいき、消えてしまう。
二つのパーツが高精度で組み合わされているため、境目がないかのように見えるのだ。
「マジックメタル」は多くのメディアで取り上げられ、1000分の3ミリという超高精度の金型加工技術の凄さを世に知らしめた。
武田金型製作所では、このプレス金型技術を活かして上質な名刺入れを製作。加工難度の高いマグネシウムをはじめ、チタン、真鍮、アルミ、ステンレスといった異なる性質の素材を同一の金型で成形することに成功。
独自の金型技術と、強いこだわりによって生まれた一切無駄のないフォルムの名刺入れは、多くの人々を魅了し続けている。

金型(かながた)
金型(かながた)
金型(かながた)
金型(かながた)
金型(かながた)

「ものづくりのまち」
燕の品質を体感する
Experience the quality of Tsubame City

燕市アイコン 燕市産業史料館 ものづくり400年の歴史を学ぶ。

燕市産業史料館

燕市の「ものづくり観光」のスタートはここから!
金属加工産業の変遷を、実物展示に加えてプロジェクションマッピングなどを用いて分かりやすく解説しています。
江戸時代初期の和釘作りをはじめ、ヤスリ、キセル、鎚起銅器などの製作工程と作業場の復元展示や、現在も活躍する金工作家の作品を展示。
伊藤豊成氏により寄託された約5000本の「世界のスプーンコレクション」や、丸山清次郎氏収集の煙管煙草入組物55点、煙管115点、矢立269点の一大コレクションを展示。
常設展示のほかにも企画展があり、こちらも見応えあり!
新設の体験工房館では、ぐい吞みやタンブラーの鎚目入れ体験、スプーンの製作体験など、様々な金属加工体験が楽しめます。

  • 住所:燕市大曲4330-1
  • 電話番号:0256-63-7666
  • 営業時間:9時~16時30分(入館16時まで)
  • 入館料:大人400円、小人(高校生以下)100円 ※体験料別途
  • 定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始
    2019年4月19日(金) リニューアルオープン
    ※2019年4月18日(木)まで、展示準備のため閉館
燕市産業史料館
燕市産業史料館
燕市産業史料館
燕市産業史料館
燕市産業史料館

燕市アイコン オープンファクトリー見学 職人の技を五感で感じる。

燕市では、実際に工場の作業風景を見学することができます。
佃製作所の「ものづくり」に対する情熱に感動した人にとって、燕市の工場見学は間違いなく楽しめます。
工場の音や匂いなど、職人の皆さんと同じ空間で、高度な技術を垣間見ることができ、普段は見ることのない「ものづくりの現場」を見た後は、きっと燕市の職人や製品のファンになるはず!

工場見学の注意事項

工場見学の注意事項 工場見学の注意事項

※見学については各企業へお問い合わせください。
※燕市観光協会では団体視察も受け入れています。
燕市観光協会サイトはコチラ

株式会社玉川堂
(かぶしきがいしゃぎょくせんどう)

事前予約不要
事前予約(5人以上)必要

体験なし
ショップあり
1816年創業。人間国宝を輩出した、200年続く燕市の伝統工芸・鎚起銅器の老舗。
一枚の銅板から職人の手によって打ち出される銅器は、使えば使うほど手になじみ、味わいのある光沢を帯びてくる。工房では、制作過程を目の前で見学できる。
  • 住所:燕市中央通2-2-21
  • 見学時間:10時~、11時~、13時~、14時~、15時10分~
  • 定休日:日曜日・祝日
  • 電話番号:0256-62-2015
  • アクセス:三条燕IC・JR燕三条駅から車で約5分、JR燕駅から徒歩で約5分
  • 駐車場:30台
  • 事前予約:5名以上は予約必要
株式会社玉川堂(かぶしきがいしゃぎょくせんどう)

藤次郎オープンファクトリー
(とうじろうおーぷんふぁくとりー)

事前予約不要
事前予約(ガイド希望)必要

体験なし
ショップあり
日本国内でも数少ない一貫生産の設備を整えている包丁メーカー。
日本の包丁製造の伝統技術の中でも「抜き刃物」と呼ばれる刃物の製造を武器に、異種素材を組み合わせた複合材包丁で世界一のシェアを誇る。
ナイフギャラリーでは、国内ではここでしか手に取ることのできない海外輸出向けの製品を含む、フルラインナップを取り揃える。包丁のメンテナンスも可能。
  • 住所:燕市吉田東栄町9-5
  • 営業時間:10時~17時(ショップのみ18時)
  • 定休日:日曜日・祝日(土曜日不定休)
  • 電話番号:0256-93-4195
  • アクセス:三条燕IC・JR燕三条駅から車で約20分、吉田駅から徒歩で約10分
  • 駐車場:10台
  • 事前予約:スタッフによるガイドを希望の場合は必要
    8名未満の場合…藤次郎オープンファクトリー(0256-93-4195)
    8名以上の場合…燕市観光協会(0256-64-7630)
藤次郎オープンファクトリー

燕市磨き屋一番館
(つばめしみがきやいちばんかん)

事前予約必要
体験あり

ショップあり
金属製品の仕上げの工程で最も重要な「磨きの技術」を次世代に継承するため、後継者の育成、新規業者の促進、技術の高度化などを目的として研修を行う施設。卓越した技術者「にいがた県央マイスター」が指導にあたり、小型の商品から飛行機の羽まで磨く職人の技術は必見。見学の他に磨き体験もでき、自分で磨いたスプーンやタンブラーはお持ち帰りできる。
  • 住所:燕市小池3633-7
  • 見学時間:9時~12時/13時~16時
  • 定休日:日曜日・祝日(土曜日不定休)※燕三条産業カレンダーに準ずる
  • 電話番号:0256-61-6701
  • アクセス:三条燕IC・JR燕三条駅から車で約10分
  • 駐車場:5台
  • 事前予約:見学・体験ともに必要
  • 体験内容:スプーン磨き体験(子ども用) 300円
    ビアカップ磨き体験(大人用) 1,500円
燕市磨き屋一番館(つばめしみがきやいちばんかん)

燕市アイコン 世界で認められた
燕の製品に触れる
世界中で愛用される燕の製品を各施設にて
展示・販売しています。

道の駅国上

道の駅国上

金属洋食器や名菓、新鮮野菜、お米などを販売。食堂や温泉、公園もあり、家族で楽しめる。

  • 住所:燕市国上5866-1
  • 電話番号:0256-98-0770
  • 営業時間:10時~17時30分(売店・直売所)
  • 定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)
道の駅 燕三条地場産センター

道の駅 燕三条地場産センター

約1万点の地場産品を展示・販売。スプーン磨き、包丁研ぎ体験もあり(要事前予約)。

  • 住所:三条市須頃1-17
  • 電話番号:0256-32-2311
  • 営業時間:9時30分~17時30分(物産館)
  • 定休日:毎月第1水曜日・年末年始
燕三条Wing

燕三条Wing

JR燕三条駅構内にあり、地場産品を展示・販売する他、観光・産業情報も発信。

  • 住所:三条市下須頃502-3(JR燕三条駅2F)
  • 電話番号:0256-34-7310
  • 営業時間:10時~18時30分
  • 定休日:12/30~1/1
燕市アイコン

ストックバスターズ

卸・工場直結のため、地元の一流商品を激安アウトレット価格で購入できる。

  • 住所:燕市物流センター2-16
  • 電話番号:0256-63-2511
  • 営業時間:10時~18時
  • 定休日:年末年始
燕市アイコン

FACTORY FRONT(MGNET)

燕三条や全国の産地のアイテムを取り揃えるセレクトショップ。常時ワークショップも開催。

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