燕市役所で働く職員の声

所属については、取材当時の名称を使用しています
一般行政・事務職
必要としている人へ適切な介護サービスを繋ぐ、子育てと仕事を両立する職員

【一般行政】
健康福祉部長寿福祉課介護保険係
M.T.さん 2013(平成25)年度入庁
現在の仕事内容
私の係では、市民の方が介護サービスを受けるために必要な「介護認定」の申請受付や、認定審査会の運営等を行っています。申請を受けると、専門の調査員による調査資料と、医師から提出される意見書をもとに審査会が開かれ、要介護度の認定が行われます。私たちの業務は、必要としている人へ適切な介護サービスを繋いでいくための、最初の窓口となっています。また、介護認定を受けた方の福祉用具購入費用や手すり等の住宅改修費用の助成、施設入所した際の負担軽減制度の案内等、様々な給付の手続きも行っています。
異動は自分を成長させるチャンス
現所属は3か所目になります。「市役所の異動は転職並み」とも言われるように、全く違う分野に配属されると一から学ぶ必要があります。しかし、見方を変えれば様々な経験ができて、幅広い知識を得られるタイミングでもあります。
現に、保険年金課→商工振興課→長寿福祉課と3つの分野の異なる部署を経験したからこそ広い視点で物事を考えられるようになったと感じています。特に商工振興課では、「前例がないからできない」ではなく「どうやったらできるのか、解決できる策はないか」を考える上司や先輩方の姿を見て、柔軟に課題と向き合う姿勢が身に付きました。
公務員に異動はつきもの。まだまだ多くの部署を経験したいと思っています。
子育てと両立しながらの働き方
私は育児休業を取得し、休業終了後は「部分休業」という時短勤務を行いました。窓口対応が多い部署なので、心苦しいときもありましたが、職場の同僚や副任の方が業務をフォローしてくれたので期間中は安心して子育てすることがきました。
子どもの入園式や園の発表会など行事に参加するとき、年次有給休暇を申請しにくいといったことはありません。同僚や先輩も行事などで休むことはあるので、お互いに調整しながら休暇を取得しています。
受験者へのメッセージ
市役所業務は一見すると地味ですし、一人一人の個人と向き合い、深く関わる業務は残念ながら限られていると思います。ですが、すべての市民の方が安心して日常生活を送るためになくてはならない基盤となる仕事です。縁の下の力持ちとして、燕市で生活し、働くすべての人の毎日を一緒に支えていきましょう。
好きな仕事をしながら「まち」の魅力を再発見

【一般行政】
企画財政部地域振興課交流推進係
M.B.さん 2021(令和3)年度入庁
現在の仕事内容
つばめ若者会議の事務局を担当しています。つばめ若者会議とは、高校生や大学生などの29歳以下の若者が「まち」に関わりながら「まち」の魅力を発見する活動をしている団体で、私はそのサポートをしています。
具体的には、毎月2~3回ミーティングをしており、そこで出てくるメンバーのアイデアと「まち」の人を繋いで一緒にイベントを企画します。企画する内容は、高校生とスポーツイベントを開催したり、大学生とまちあるきをしたりと様々です。
この他にも、私の係ではいろんなイベントを担当しているので、県外にいる燕市出身者と交流会や、婚活イベントや東京ヤクルトスワローズの選手による田植えイベントなどにも関わっています。
仕事を通じて燕市の魅力を発見!
最初は緊張して固い雰囲気だった高校生が、活動をとおして初めてのことにチャレンジして楽しんでいる姿や、「まち」の人と仲良く話している姿を見られるのが嬉しいです。
さらに、自分自身も地域の人とコミュニケーションを取ることが増え、今まで知らなかった燕市の魅力を発見することができます。
どんな仕事も大変なことはあると思いますが、考え方次第で楽しめることも多いと思っています。
協力することが新たなアイディアを生むことに繋がる
今担当している業務が一人のアイデアだけでは進められないものなので、係員とは普段から気軽にコミュニケーションを取り合っています。それぞれの業務について相談する中で、新たなアイデアが生まれることもあります。時には、他の課の担当者と連携してイベントを企画することもあるので、庁内での繋がりが自然と広がっていくのも楽しいです。
受験者へのメッセージ
市役所には多くの業務がありますが、私の担当している業務は市役所っぽくない業務です。
まずは燕市や市役所で働く職員を知るきっかけとして、「燕ジョイ活動部」に入ってみませんか?同世代の仲間と出会うこともできますよ。 「つばめ若者会議」ウェブサイトからお申し込みください。
私たちと一緒に、燕市で好きなことをしながら「まち」の魅力を発見しましょう。
「地元をより良くしたい!」熱い思いを持ち、関東からUターンを決断

【一般行政】
総務部総務課総務係
Y.K.さん 2018(平成30)年度入庁
現在の仕事内容
主に自治会活動をサポートする業務と、条例や規則を制定・改正する時の例規審査の業務を担当しています。他にAEDの管理や毎年2月に開催する市表彰式の運営などがあります。
例規審査というのは、各部署が作成した条例案や規則案が立案のルールに適合しているか審査することで、体裁や用語の使い方をチェックします。今まで実務として例規は見てきましたが、その中身の一言一句まで気にしたことなどなく、配属された当初は「審査」といっても何をどう見ればいいのか分からず苦労しました。しかし、県主催の専門研修に参加してからは、徐々に知識が身に付き、見方やポイントが分かるようになりました。採用初年度に配属された税務課でも初任者向けの専門研修の機会がありました。配属される前は専門的な業務がこなせるか心配かもしれませんが、研修がしっかり組まれているため、全体を俯瞰しながら体系的に学ぶことができます。
例規審査は市民サービスに繋がる重要な仕事

表彰式での司会の様子。一番左に写っています。
例規審査の業務では、各部署が新しい事業を実施するために条例案・規則案を作成してきます。ただ、その段階ではまだ事業(やりたいこと)を「文字に起こした」だけで、粗削りな部分が残っています。その事業が何を目的にしていて、どのようなことをやりたいのか、事業の意図をしっかり汲み取り、条文に反映できるように日々心掛けています。法的な根拠を作るのは簡単ではありませんが、市民サービスにも繋がる大切な部分ですので、頑張っています(年度末は審査の数が多くて大変ですが…)!
自治会活動のサポートを通じて地域貢献と自己成長を感じる
自治会活動のサポートでやりがいを感じるのは、仕事を通じて地域に詳しくなれたときです。自治会からの相談ごとは、地域特有の問題であり、そこに暮らす市民の方々の悩みでもあります。そのような問題が発生したとき、地域をまとめる自治会長さんは頼もしく、その人柄や人間性から勉強させてもらうことも多々あります。こうした貴重な経験を積み重ねて、市職員として一回り二回りと成長していきたいと思います。
転職活動でUターンをしたきっかけ
元々、大学は関東地方で過ごし、地元に戻ろうとは思っていませんでした。
卒業後、職に就いたものの、大学で学んだ教育への思いが忘れられず、転職を検討しました。その際に、教育現場そのものではなく、地域社会や学校の体制など子どもを取り巻く環境全体に興味があり、フィールドとしてより広い行政の立場で教育に携わりたいと考えました。地域に関わるなら地元を良くしたい!そんな想いで燕市役所を受験したのがUターンのきっかけです。
燕市へ移住し、ワークもライフも充実したものへ

【一般行政(社会人等経験者)】
都市計画部都市計画課空き家対策推進係
N.F.さん 2018(平成30年)年度入庁
現在の仕事内容
空き家を資源と捉え、所有者からバンク登録してもらい、移住定住・利活用に結びつける「空き家バンク事業」を運用しています。空き家の状態が長く続くと、老朽化による倒壊の危険や防犯面などで地域への影響も大きいのですが、簡単に解決できないところに難しさがあります。家は財産なので、最終的にどうするかは所有者自身が決めなければなりません。所有者の方が納得して先に進めるように対話と提案を重ね、気持ちに寄り添った対応を常に心掛けています。
所有者の方が納得して先に進むため

比較的まちに出ることが多いです。
この仕事は奥が深いと常々感じます。空き家といっても問題は多岐に渡り、相続や管理、資産運用、解体、売買…、最近は所有者の認知症や施設入居など多くの要因が根底にあります。所有者の考え方や置かれている状況を整理し、一つひとつ丁寧に汲み取り、一緒に解決方法を考えることが重要です。時間はかかりますが、その問題が解決したときは自分のことのように嬉しいです。
また、正解は一つではなく、解決方法が確立しているわけでもありません。自治会、移住定住、固定資産税、介護施設入居などに関わる問題であり、関連する部署と連携しながら解決の糸口を見つけていくためにも、日々新しいことに挑戦しています。
ライフスタイルの転機がきっかけで燕へ
元々新潟市出身で、約8年間建材メーカーの営業として東北地方を中心に働いていました。結婚というライフスタイルの転機をきっかけに新潟へのUターンを真剣に検討しました。生まれ育った新潟を良くしたいと思っていた矢先、燕市が挑戦を続ける市だと知り、活躍できるフィールドがあると考え燕市を志望しました。
妻にとっては初めての土地で不安もあったと思いますが、充実した生活を送っています。今年、第2子が産まれるので、私も育児休業を取得して妻をしっかり支えていきたいと思います。
受験者へメッセージ
空き家対策の業務は世の中の動きに合わせて移り変わりが早く、柔軟な対応力やスピード感が求められます。民間企業等での経験がある方は、異分野で得たスキルやノウハウを活かし、広い視野を持って業務に取り組めると思います。
土木
馴染みやすく、相談しやすい環境が魅力

【土木】
都市整備部土木課管理係
H.T.さん 2020(令和2)年度入庁
現在の仕事内容
主に市が管理する公共用地(道路や水路)と接する土地の境界を確認する業務を担当しています。他にも交通事故で破損したガードレールやカーブミラーの確認、復旧対応など、土木管理全般の業務を行っています。境界立会業務は、現地で資料と実際の土地を照らし合わせて確認する作業ですが、この確認は将来にわたって個人の土地、財産を明確にするものなので、シビアな一面もあります。
土木職は専門職なので、都市整備部と水道局が主な配属先になります。とはいえ、同じ部内でも業務は多岐に渡り、係が変われば仕事も大きく変わります。私はまだ2か所目ですが、異動を経て視野が広がったと実感できますし、境界立会の仕事も後の建設業務の基礎として活かせるよう、日々取り組んでいます。
職場の雰囲気

私が所属する土木課は比較的若い職員が多く、入庁してすぐに職場に馴染むことができました。また、先輩や上司から常に気に掛けてもらっているので、ちょっとした悩みでも相談できますし、分からないことは丁寧に教えてもらっています。私もいずれは先輩や上司のような頼れる存在になりたいと思っています。
受験者へのメッセージ
入庁して分かったことですが、プライベートで趣味やスポーツなどに取り組むことができる環境です。部署によって繁閑期は異なるものの、メリハリを付けてワーク・ライフ・バランスの充実を図り、仕事も生活も楽しみましょう。
建築
あるときは委託し、あるときは自分で

【建築】
都市整備部営繕建築課建築指導係
K.K.さん 2019(令和元)年度入庁
現在の仕事内容
営繕建築課は建築行政と公共工事が主な業務です。公共施設を改修や修繕する場合、施設の所管部署から相談を受けて対応します。設計は基本的に業者にお願いしますが、時には自分で設計図書を作成し、積算することもあります。ほかに住宅リフォーム補助金の申請受付・確認業務を担当しています。
利用者の想いを伝えることの大切さ

以前担当した小学校のトイレ改修工事での出来事です。古い施設のトイレは、古いだけでなく、狭くて使いづらいうえに、タイル張りのため衛生面で劣ります。学校側の要望をしっかりと聞いた中で、現在のスタンダードに近づけられるよう設計業者と綿密に打合せを行い、明るく使いやすいものへと生まれ変わりました。結果として、施設を利用する学校側に喜んでもらうことができました。
よりよいものを造るには、業者に任せっきりにするのではなく、計画段階からしっかり関わって利用者の想いが設計に反映できるように「橋渡し」することが重要だと改めて感じました。
入庁後のギャップ
入庁前は工事や設計ばかりだと思っていましたが、補助金の業務を担当している関係で意外と業者や市民の方とお話をする機会があることに始めは驚きました。例えば住宅リフォーム関連で業者の方とお話をしていると、新型コロナウイルス感染症の影響により特定の部材や商品が入荷しないなどの情報を聞くことがあります。そうしたやりとりは、市場の動向を早くに掴むことができ、参考になることがあります。
受験者へメッセージ
建築を学ばれた学生の多くは、民間企業への就職を検討しているかもしれません。しかし、公務員の建築職の業務を紐解くと、建築の仕事もしっかりしながら、それ以外にも幅広く建築物に関わることができます。特に公共施設は多くの人が利用するため、誰もが安心・快適に使えるように維持管理していく必要があります。地方にいながら比較的規模の大きい建築物を扱うことができるのも魅力の一つです。
福祉
異動は自己成長のチャンスと捉え、さらに勉強を!

【福祉】
長寿福祉課地域支援相談チーム
S.T.さん 2017(平成29)年入庁
現在の仕事内容
社会福祉士の資格を持ち、高齢者虐待、老人ホームの入所手続き、住宅改修、成年後見などの高齢者に関する相談や支援を行っています。前の配属先である社会福祉課では、ケースワーカーとして生活保護に関する業務を担当しました。
「つばめ若者会議」の活動がきっかけで燕市職員へ
大学では教員免許を取りましたが、正直なところ教員になるか迷っていました。そうしたときに、福祉の分野に目を向けると、意外にも違和感なく、すっと自分の中に入ってきたことから、社会福祉士の資格を取得しました。
地元は燕市です。進学のため県外に出ましたが、戻ってきたときに「つばめ若者会議」の活動に参加したことがあり、燕市の職員に興味を持つ一つのきっかけになりました。
感謝の言葉がモチベーションに
業務によっては、ときには市民の方々の生活の深いところにまで立ち入る場面もあり、大変さや難しさを感じることもあります。
しかし、大変な分、その山を乗り越えてやり遂げたときは「助かったよ」と感謝の言葉をいただくことも多く、窓口業務や事務作業だけでは味わえない達成感があります。そこが福祉の仕事の醍醐味であり、仕事のモチベーションにも繋がっています。
異動は自分の引き出しを増やすチャンス!
採用後、社会福祉課での3年間を経験し、現在の長寿福祉課へ異動して1年が経ちました。行政職に比べて専門職は異動する部署が限定されますが、担当業務が変わり、新しい環境に慣れるまではやはり多少の不安がありました。
しかし、前の職場での知識や経験が無駄になることはなく、何かしら活かせることはあります。異動は自分の引き出しが増えるチャンスであると前向きにとらえ、これからもさらに勉強していきたいです!
保健師
丁寧に話を聞き、様々な年代への「健康づくり」を提供

【保健師】
健康福祉部健康づくり課健康サポートチーム
A.K.さん 2019(令和元)年度入庁
現在の仕事内容
入庁して最初に配属された母子チームでは、「乳幼児健診」や「育児相談会」を担当しました。現在の健康サポートチームでは、「健康講座」や「介護予防教室」を担当しており、健康診断結果が思わしくなかった方を集めて、運動の方法をアドバイスしたり栄養士の方にも協力してもらって食事面からもサポートできるような個別相談会を行ったりしています。
市民に寄り添う姿勢を大切に

保健師実習でも地域の方が集まる場所に同行させてもらうこともありましたが、いざ仕事をしてみると、自分のイメージする以上に市民の方と話す機会が多いなと感じました。市民の方から「こういうところが良いよね」「もっとこうしてほしい」という生の声がたくさん聴けることが楽しいところです。
保健師の業務の中でいろいろな年代の方から身体のことや心の相談を受けることがあります。そんな時は相手の話を丁寧に聴き、相手が何を相談したいのか、相談者が大切にしていることを考えながら、市民に寄り添った対応を心がけています。
受験者へのメッセージ
私は燕市外の出身ですが、就職活動や保健師実習をとおして、「元気磨きたい」などの燕市が市民協働で健康づくりに取り組んでいることに魅力を感じ、燕市役所に入りました。
今は健康づくりの幅も広がってきていると感じています。
これから燕市役所を目指す皆さんと一緒に市民の方が健康になれるような仕組みづくりを考えていけたらうれしいです。
保育士
燕市だからこそ、子ども達がのびのびと成長出来る環境がある

【保育士】
こども未来課西燕保育園
Y.G.さん 2020(令和2)年度入庁
現在の仕事内容
4歳児15人のクラス担任をしています。4歳児は心が大きく成長する大切な時期です。友達との関わりが広がり、協調性や社会性も育っていきます。子ども達の遊びを見守りながら、必要があれば間に入り、お互いの気持ちを伝えたり、相手の気持ちに気付けるような関わりをしています。また、生活習慣を見直し、年長クラスに向けて準備をしています。
関心のあった外部研修がいくつかあり、園から参加させてもらいました。工夫しながらクラスに取り入れ、子どもたちの成長に還元することができています。
燕市は「子どもの気持ちに寄り添える」環境

採用される前は、関東圏、県内他市の私立、公立の保育園で勤務していました。その経験から感じるのは、燕市は「子どもの気持ちに寄り添える」環境だということです。毎日バタバタしていますが、それでも子どもに向き合い、子どものために考える時間を持つことができています。そして、今自分がやっていることは誰のため、何のためなのか考えたときに、子どもたちのためだと素直に感じることができます。どの園も職員は忙しいと思いますが、子どもののびのびした姿を見ることができるのは魅力だと思います。
男性保育士として
燕市には男性保育士が7人いて、実際、私の勤務する園にも男性の先輩が一人います。燕市に来る前は、過去どの職場でも男性保育士は私一人だったため、同じ職員からも珍しい目で見られることがありました。その点、燕市では男性保育士の先輩方が実績を積み重ね、しっかりした「道」を切り拓いてくれたおかげで、性別に関係なく仕事がしやすい職場環境だと思います。
受験者へメッセージ
とても温かい職場で、頼れる先輩・同僚の先生方がたくさんいます。ある時、私が家族のことで少し話しをしたら親身になって相談にのってくれたことがありました。保育士・幼稚園教諭を目指す学卒の方が一歩目を踏み出すにも良いですし、幾つかキャリアを積んだ方にとってもやりがいを感じられる職場だと思います。
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