フィギュアスケート用ブレード試作品製作第1弾
燕市フィギュアスケートブレード開発研究会による試作品製作について
試作コンセプト
既製品をモデルとした試作品の製作を通じ、問題点・改善点を検証する。
基本形状
既製品をモデルとするが、トウ(つま先のギザギザ)部分については突起の数を変えた3パターンを作成する。
素材
既製品は鉄系の素材で作られているが、試作品にはステンレス系の素材を用いる。
(組成の異なる4種類の鋼材を用います。)
製作手順 (注意)変更になる場合があります。
- 鋼材の調達…ブレード用4種、靴底プレート用1種の鋼材を調達します
- 切り出し…レーザーで鋼材をブレードと靴底プレートの形に切り出します
- バレル研磨…バレル研磨でバリ取りをして、表面を綺麗に磨きます
- 熱処理…ブレードに焼き入れをして強度を上げ、エッジ以外の部分は焼き戻しを行います
- 溶接…ブレードと靴底プレートを溶接して組み立てます
- バレル研磨…焼き入れや溶接により生じた表面の焼けを取るため再度バレル研磨を行います
- エッジ研ぎ出し…エッジ部分の溝を研ぎ出します
各工程をご紹介します
鋼材調達
ブレード用4種類、靴底用1種類のステンレス系鋼材を調達しました。
担当:アイチテクノメタルフカウミ株式会社
協力:吉川金属株式会社





また、靴底プレートのビス止めをする部分(靴とブレードを接続する非常に重要な部分)には、ザグリ加工を施します。
担当:有限会社エーワン・プリス (注意)外部サイトに接続します

バレル研磨
バレル研磨でバリ取りをして、表面を綺麗に磨きます。
バレル(樽)研磨は中の研磨剤を変えつつ仕上げしていくので、何回かバレルをかけることになります。
担当:有限会社船山理研工業所 (注意)外部サイトに接続します


(注意)一番下が切り出した素材の状態。上に行くにつれ綺麗に磨かれています。
仕上げ研磨後のブレードと靴底。ぴかぴかに輝いています!

熱処理
ブレードを焼き入れすることによって強度を上げます。
協力:日本パーカライジング株式会社 新潟工場


光り輝いていたブレードが赤く焦げ付いたようになっています。
溶接
各部品を溶接し組み立てていきます。
担当:有限会社ゴトウ熔接 (注意)外部サイトに接続します。



溶接のためにブレードを押さえる冶具(じぐ)も専用に作ったものです。
担当:有限会社エーワン・プリス

バレル研磨
熱処理によって赤くなった表面を再びバレル研磨を行ってきれいに仕上げます。
担当:有限会社船山理研工業所



ぴかぴかの状態が戻ってきました!
エッジ研ぎ出し
エッジ部分の溝を研ぎ出します。この工程を経ることで、ブレードは氷の上で滑るようになります。
協力:新潟アサヒアレックスアイスアリーナ




試作第1弾、完成です!

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産業振興部 商工振興課 新産業推進係
〒959-0295
新潟県燕市吉田西太田1934番地
電話番号:0256-77-8232
更新日:2023年12月11日