垂直型太陽光発電設備導入実証事業
垂直型太陽光発電設備(自家消費型)
燕市が下水終末処理場で整備を進めていた「垂直型太陽光発電設備」が11月28日に完成し、12月下旬から発電を開始します。垂直型太陽光発電設備は、従来の平置き型に比べて積雪の影響が少なく、限られた土地の有効活用が可能であるという特徴を持っています。本取組は、経済産業省の「エネルギー構造高度化・転換理解促進事業」に採択され、降雪地域での再生可能エネルギーの発電効率の検証を行うものです。
また、脱炭素に関する理解促進と意識醸成を図るためのセミナーを令和8年1月9日に燕市役所で開催し、その後、下水終末処理場の現地見学会も併せて実施します。
垂直型太陽光発電設備の概要
場所
燕市下水終末処理場地内
(燕市東太田2090番地)
電力供給開始予定
令和7年12月下旬~
太陽光パネル設置枚数
392枚(620w/枚)
太陽光発電出力
243.04kw
見込発電量
268,334kwh/年
下水終末処理場の電気使用量2か月分程度に相当
垂直型太陽光発電設備の特徴
垂直型太陽光発電設備は、一般的に以下の3つの特徴を持つとされています。
今回の事業では、燕市においても同様に有用な発電効果を得ることができるのか実証を行います。
1.積雪影響の低減
・垂直に設置するため、積雪の影響を低減でき冬期における発電が見込まれます。
・両面パネルにより、積雪時の反射光によって発電効率が上がります。
2.狭小スペースに設置が可能
・垂直に設置するため、敷地フェンスの代替としての活用や駐車場廻りなど狭いスペースへの設置が可能です。
3.発電ピークの変動
・東西向きに設置した場合、朝と夕方の発電量が上昇し、屋根置型などの通常型の発電と発電時間をずらすことができます。通常型では、南向きに設置し、正午になるにつれ発電量がピークとなりますが、垂直型では、東西向きに設置した場合、日の出と日の入りの時間帯に発電量がピークとなります。
・電力市場では、発電量がもっとも多くなる日中に電力価格が下がり、朝方や夕方は価格が高い傾向にあるため、電気料金の削減に寄与する可能性があります。
・屋根置型などと比較し、夏と冬の発電量の乖離が少ないため、年間を通して安定した発電が可能です。
図:通常型と垂直型の発電ピークのイメージ
(【凡例】青:通常型 オレンジ:垂直型 灰:電気の市場価格の推移)
施設の様子

セミナー開催及び現地見学会
設備導入実証事業を通じて、市内企業や市民の再生可能エネルギーに対する理解促進を図り、地域全体の脱炭素意識の向上を目的としたセミナーを開催します。
1.日 時:令和8年1月9日(金曜日)
・セミナー :午後1時00分~
・現地見学会:午後2時15分~
2.場 所
・セミナー :燕市役所つばめホール
・現地見学会:燕市下水終末処理場
3.対 象:市内企業、燕市内の一般市民、他地域の自治体関係者等
4.申込方法:
専用の予約サイトからお申し込みください。当日、予約枠に空きがある場合は予約なしでもご入場いただけます。

- この記事に関するお問い合わせ先
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市民生活部 生活環境課 環境政策係
〒959-0295
新潟県燕市吉田西太田1934番地
電話番号:0256-77-8167
更新日:2025年11月25日