日本脳炎について
日本脳炎に注意しましょう
国内での患者発生は西日本地域が中心ですが、日本脳炎ウイルスは西日本を中心として日本全体に分布しています。
日本脳炎とは
主にコガタアカイエカによって媒介され、日本脳炎ウイルスによっておこるウイルス感染症です。
ヒトからヒトへの感染はなく、ブタなどの動物の体内でウイルスが増殖した後、そのブタを刺した蚊などがヒトを刺すことによって感染します。
日本脳炎の症状
7~10日は潜伏期間で、高熱、頭痛、嘔吐、意識障害やけいれんなどを主な症状とするウイルス性の急性脳炎です。
感染者の100人~1,000人に1人が日本脳炎を発症し、致命率は20~40%程度と言われています。神経学的な後遺症を残す場合があります。
予防するにはどうしたらいいですか?
ワクチン接種が有効です
ワクチン接種により、日本脳炎の罹患リスクを75~95%減らすことができると報告されています。
定期接種の対象者
【第1期】生後6か月から90か月に至るまでの間にある者
<標準的な接種期間>
初回:3歳~4歳に達するまでの期間(2回)
第1期追加:4歳~5歳に達するまでの期間(1回)
【第2期】9歳以上13歳未満
<標準的な接種期間>
9歳から10歳に達するまでの期間(1回)
蚊に刺されない対策も大切です
コガタアカイエカは日没後に活動が活発になるとされています。
ウイルスを持った蚊に刺されない工夫が必要です。
- 夏季、なるべく夜間の外出を控える
- 戸外で出かけるときは、できる限り長袖・長ズボンを身につける
- 虫よけスプレーなどを使用する
- 蚊が屋内に侵入しないように網戸を使用したり、戸や窓の開閉を少なくする
更新日:2024年08月28日