たばこの害から健康を守ろう!
たばこの害とは?
たばこの煙には約5,300種類の化学物質が、その中には約70種類の発がん性物質が含まれています。
3大有害物質
- ニコチン 依存性がある
- 一酸化炭素 血液の流れが悪くなる
- タール 発がん性物質が含まれる
体への影響
1.がんの危険性が高くなる
「たばこ」というと肺がんのイメージがありますが、それだけではありません。たばこの有害物質は、のど、肺などたばこの煙に直接触れる場所だけでなく、血液を通じて全身に運ばれ、下の図のように様々な部位のがんの原因となります。
出典:e₋ヘルスネット 喫煙とがん
2.動脈硬化を進行させる
喫煙は、「善玉」HDLコレステロールを減らし、「悪玉」LDLコレステロールを増加させやすくなります。余分なコレステロールが血管の壁に沈着することで、動脈硬化を起こします。
これによって、脳卒中や虚血性心疾患などの循環器疾患、更に生活習慣病の糖尿病など、さまざまな病気を引き起こしやすくなります。
3.肺への影響
喫煙は、さまざまな呼吸器症状を引き起こし、喘息のリスクを高めます。また慢性閉塞性肺疾患(COPD)の発生と、それによる死亡を引き起こす可能性があります。
慢性閉塞性肺疾患とは、たばこの煙を主とする有害物質を長期的に吸い込むことで、空気の通り道である気道(気管支)や酸素の交換を行う肺(肺胞)などに炎症が起き、通常の呼吸ができなくなる状態です。
4.口腔への影響
たばこに含まれる成分が血流を阻害することや、唾液の分泌が減ることで歯周病にかかりやすくなります。また、喫煙者は非喫煙者よりも治療の効果を得られにくいとされています。
他にも、歯の着色汚れや口臭、虫歯の原因となります。
5.女性の健康への影響
燕市の特定健診質問票の集計より、男性喫煙者率は令和1年度25.0%、令和4年度21.7%と減少しているが、女性喫煙者率は令和1年度4.5%、令和4年度4.6%と微増傾向にあります。
喫煙は、妊娠・出産の過程において、さまざまな健康影響を及ぼすとされており、不妊や早産、低出生体重児、胎児発育遅延との関連が指摘されています。また、女性特有の子宮頸がんのリスクや女性ホルモンの分泌抑制による閉経の早期化によって、骨粗しょう症のリスクが高まる可能性があります。
たばこの煙から周囲や家族を守ろう
他人の喫煙により発生したたばこの煙にさらされることを受動喫煙といいます。
2018年健康増進法の一部を改正する法律が成立し、多くの方が利用する施設などで受動喫煙を防止するための取り組みがマナーからルールとなりました。
たばこの煙は、喫煙をしている本人だけでなく、周囲の方や家族も煙を吸っています。
誰かのたばこの煙を吸うだけで、たばこを吸っている人と同様のリスクがあります。
受動喫煙から守る環境づくりが大切です。
受動喫煙についてはこちら
禁煙に挑戦しよう
禁煙は、がんや様々な病気のリスクを減らすだけでなく、たくさんのメリットがあります。あなたとあなたの周りにいる人たちの健康を守るために、禁煙してみませんか。
禁煙のメリット
自分へのメリット
- 病気になるリスクが減る
- 目覚めが良い、よく眠れる
- 呼吸しやすくなる
- 食べ物が美味しく感じる
- たばこを吸うための時間がなくなり、自由に使える時間が増える
- たばこ代がかからなくなり、他のことにお金を使える/貯金ができる 例:1日1箱吸っている場合 年間約21万円以上の節約になる(1箱580円で計算)
周囲へのメリット
- 口臭が改善する
- たばこによる子どもの火傷等のケガや誤飲の心配がなくなる
- たばこの煙による不快感を与えない
- 周囲が病気になるリスクが減る
禁煙についての情報はこちら
- この記事に関するお問い合わせ先
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健康福祉部 健康づくり課 保健センター
〒959-0242
新潟県燕市吉田大保町25番15号
電話番号:0256-93-5461
更新日:2023年12月21日