R7石港遺跡発掘調査現地説明会

信濃川大河津分水路の改修事業に伴い、燕市教育委員会が発掘調査を行っている石港遺跡の現地説明会を開催します。

これまでの調査では、古墳時代前期の集落を囲う溝や集落内を方形に区画する遺構と共に多くの土器や玉製品などが見つかり、越後平野で初めて確認された古墳時代前期の首長居館に類する遺跡であることが分かりました。令和6年度の調査では、新潟県内初となる頭椎大刀（かぶつちのたち）の出土や他地域との活発な交流がみえる重要な遺跡として注目されています。石港遺跡は今年度で発掘調査を終了するため、遺跡現場を見学できる最後のチャンスです！

2025年9月27日（土曜日）午前10時～正午（受付：午前9時30分～11時）、午後1時～午後3時（受付：午後0時40分～午後2時30分）

（注意：雨天時は出土品展示のみ。小雨決行）

石港遺跡発掘調査現場事務所

マイクロバスで順次遺跡へご案内します。

会場案内図(PDFファイル:316.6KB)

発掘調査現場の公開及び出土品の展示公開（調査員が説明します）

駐車場には限りがあるため、乗り合わせてお越しください。

河川の水位上昇や気象状況により説明会を中止する場合があります。中止等の際は燕市ホームページでお知らせします。

石港遺跡は、燕市渡部地内の信濃川大河津分水路の右岸河川敷にあります。遺跡は、約2,100から1,500年前の弥生時代から古墳時代にかけて営まれた集落です。土師器や須恵器などの土器、勾玉などの玉製品、柱材、弓、鍬、櫂などの木製品の他、複数の建物やお墓の跡が見つかっています。これまでの調査で、越後平野で初となる古墳時代前期の首長居館とされる遺構が見つかりました。後期では、大型の竪穴建物や壁立式平地建物が複数見つかっています。また、約100年前に行われた大河津分水路の開削工事で使用されたと思われる犬釘やレールなどの線路部品が見つかっています。
石港遺跡は、古墳時代の集落と明治・大正時代の工事の様子がうかがえる貴重な遺跡です。