選べるカトラリー事業概要

更新日:2023年12月11日

 燕市では、国内外のVIP(要人)が利用するレストラン等に対し、燕を代表するカトラリー数種類を一定期間無償でレンタルします。 レストラン等を利用されるお客様にはその中からお気に入りのものを選んで食事をしてもらう「選べるカトラリー」を実施し、 燕製カトラリーの品質の高さを認識してもらうことで購買に繋げるとともに、さまざまなシーンでの採用への波及効果を狙います。

「選べるカトラリー」について

事業の目的

カトラリーの国内生産シェア90%を誇る燕市。
本事業は、100年を超えるその歴史と技術、デザインのすばらしさで、首都圏等に集まる国内外のVIPへのおもてなしを通じて、燕製品の魅力や技術力の高さをPRすることを目的に実施するものです。

概要

国内外のVIP(要人)が利用するレストランに対し、燕を代表するカトラリー数種類を一定期間無償でレンタルし、その中からお気に入りのものを選んで食事をしてもらうことで、燕製カトラリーの品質の高さを認識してもらい購買に繋げるとともに、さまざまなシーンでの採用への波及効果を狙います。

事業により期待される効果

燕市全体のブランド力の向上や需要拡大

首都圏等に集まる国内外のVIPに満足のいく商品を手にしていただくことで、燕ブランドの魅力の向上や燕製品の需要拡大につながるなどの効果が期待されます。

「選べるカトラリー」取り組みについて

この取り組みにご賛同いただき、「選べるカトラリー」を実施いただいているレストラン等は以下のとおりです。

  • ホテル椿山荘東京レストラン「イル・テアトロ」 2018年2月1日~2022年現在
  • 福岡県福智町×日本航空 平成筑豊鉄道「シュガーロード号」 2018年9月22日
  • 燕市観光協会×リロクラブ 2019年3月8日

カトラリーラインナップ

燕市がレンタルしているカトラリーをご紹介します。
(注意)お使いいただけるカトラリーは、実施店舗により異なります。

月桂樹

装飾の入った銀メッキのカトラリー「月桂樹」のナイフ、フォーク、スプーンの写真

銀メッキ 洋白銀器式
燕物産株式会社(TBCL)

100年変わらず受け継がれている、日本最古のデザイン

上野精養軒や函館五島軒など、洋食発祥のレストランで使い続けられている「月桂樹」。その名のとおり、月桂樹の文様が施されたフランスロココ調のデザインです。ナイフの峰の「鎬(しのぎ)」と呼ばれる溝や、刃の表面の「目通し」と呼ばれるあえて艶を消した研磨の特徴もまた、ヨーロッパの金属食器の伝統を今に伝えています。素材の洋白銀器とは、洋白(ニッケルシルバー)に銀のメッキを施したもので、貴族の象徴である銀食器の代用品として考えられたとされています。2015年に放送されたTBS系列のドラマ「天皇の料理番」でも使われました。

カシェ

金と銀の装飾の入ったカトラリー「カシェ」のナイフ、フォークと柄の部分の写真

18-8ステンレス
山崎金属工業株式会社(YAMACO)

アメリカで愛され続け、世界で通用するデザイン

主にアメリカの高級デパートで販売されている「カシェ」。国内で手にする機会は貴重と言えます。燕市の彫金師が手彫りした型から生み出される繊細な文様が、優雅な雰囲気を醸し出しています。ハンドルなどに施されている部分的な金メッキは、ひとつひとつが職人の手作業によるもの。ゴールドとシルバーのコンビネーションが重厚さと清楚さを織りなす、上級のカトラリーです。新鮮で、なおかつクラシカルな表情は、使う人に上品な印象を与えます。

ビザンティン

黒い柄絵のカトラリー「ビザンティン」のナイフ、スプーン、柄の部分の写真

18-8ステンレス
山崎金属工業株式会社(YAMACO)

有名デザイナーによるゴージャスなアメリカンスタイル

「ビザンティン」は、「House Beautiful‘s Top 100 デザイナー」に名を挙げる、ラリーラズロ(アメリカ)のデザインによるもの。「熱間鍛造」という特殊な技法を用い、彫刻のような細工と手になじむ丸みを帯びた形状を生み出しています。黒クロームメッキを施し、ゴールドのアクセントが輝きを放つゴージャスなカトラリーは、フレンチ・イタリアン・和食・エスニックなど、あらゆるテーブルシーンでその魅力を発揮します。

ミルトア

銀色のシンプルなカトラリー「ミルトア」のフォーク、ナイフ、スプーンの写真

18-10ステンレス
小林工業株式会社(lucky wood)

日本の文化に合う、スマートモダン。2009年度 グッドデザイン賞受賞

形式にこだわらず機能性を重視した結果、お箸の国の日本らしいカトラリーが完成しました。シャープでスタイリッシュなデザインでありながらも、モダンな表情をあわせ持つ「ミルトア」は、お箸とセットしても違和感がなく、お箸のような手のフィット感が追求されています。また料理をすくいやすくするために、スプーンの皿は少し四角く作られており、おいしさに集中できるよう考えられた工夫が施されています。ナイフの刃は鋸刃がつけられており、それもジャパンスタイルの特徴です。

シャルル

凹凸の装飾がある銀色のカトラリー「シャルル」のフォーク、スプーン、ナイフの写真

銀メッキ 洋白銀器式
株式会社荒澤製作所(ALFACT)

気品溢れる、洋白銀器カトラリー

「シャルル」は、熟練職人の手作業によって1本1本造られています。職人の手でしか実現することができない絶妙な重厚感とバランスを持ち、細身でありながら食卓でしっかりとした存在感を放ちます。デザインのポイントである首元の溝は、360度に至るまで、丹念に磨き上げていることで、深い輝きを映し出しています。シンプルかつ洗練された上品なデザインは、ラグジュアリーなシーンから日常的なお食事まで、どんな料理にも合う逸品です。

ソフィー

シンプルなピンクゴールドのカトラリー「ソフィー」のナイフ、フォーク、スプーンの写真

MX-7(18-8)ステンレス・ピンクゴールドメッキ
株式会社トーダイ

上品さと力強さを合わせ持つ、洗練されたスタイリッシュなフォルム

持ち手から先端にかけて徐々に太くなっていく「雫型」のデザインである「ソフィー」。シンプルでありながらも重厚感・高級感も兼ね備えています。また、柄尻にはレストや皿に立てかけた際の安定感を高めるカットを入れてあります。流れるような独特なフォルムのナイフは縦置きにすることで自立し、先端が卓上につかない形状です。表面仕上げにピンクゴールドメッキを施し、ステンレス色のカトラリーとは趣の異なる仕様となっています。

ゼウス

銀色のシンプルなカトラリー「ゼウス」のスプーン、ナイフ、フォークの写真

SUS316L
株式会社サクライ(Saks)

輝きと美しさを末永く

「Saks Super 700 Zeus」は、機能性を追求した飽きの来ないデザインもさることながら、その最たる特徴は、素材と表面硬度にあります。数あるステンレスの種類の中でも、医療機器分野で使用されている最高級ステンレス鋼「SUS316L」を初めて洋食器材料として用い、特殊な表面処理加工を施すことによって、通常のステンレス鋼の3~3.5倍の耐摩擦性を実現しています。革新的な技術の応用で作られたカトラリーは、まるでシルクのような使用感です。

ICHI

黒色のシンプルなカトラリー「ICHI」のフォーク、スプーン、ナイフの写真

18-10ステンレス・ブラックチタンコーティング
株式会社大泉物産

デンマークと日本の「美意識」の融合を求めて

一のロゴ

デンマークの著名デザイナー「オーレ・パルスビー」。禅や茶道の美学に強く影響を受けた彼の長きに亘るデザイン業績の遺作とも言えるのが「ICHI」です。燕の技術で作り上げた丸みのあるデザインは、デンマークの「ものを観る美意識」と日本の「思いやりを大切にする美意識」とが重なりあうさまを体現しています。また、北欧で人気の黒色は人体に優しいチタンのコーティングであり、金属アレルギーの方にも安心してご使用いただけます。

NOBEL

銀色のナイフ、フォーク、スプーンと金色で柄の部分に装飾があるナイフ、フォークのカトラリー「NOBEL」の写真

18-8ステンレス/18-8ステンレス金メッキ
山崎金属工業株式会社

ノーベル賞創設90周年を記念して作られ、授賞式の晩餐会で使われるカトラリー

ノーベル賞は、ダイナマイトを発明したスウェーデンのアルフレッド・ノーベルの遺言に従い創設され、世界的に権威をもつ省として現在まで続いています。1991年、ノーベル賞創設90周年のカトラリー製作にあたり依頼を受けたのは、本場ヨーロッパのカトラリー製作会社ではなく、新潟県燕市の山崎金属工業株式会社でした。19世紀のストックホルム王宮、カールヨハン王時代に習い、メインディッシュは銀、その他は金でまとめられ、独特のデザインをしたフィッシュナイフ、フォークは、テーブルを洒落たユーモアで包みます。世界に認められたトップレベルの技術を駆使して製作されたカトラリーは、手にした時の重厚感や、口当たりまで考えられています。洗練されたエレガントな雰囲気、そして何よりも使い勝手の良さで、晩餐会出席者からも絶賛されているそうです。

レンタル用カトラリー

レンタル用カトラリーは公募を行い決定しております。

この記事に関するお問い合わせ先

産業振興部 商工振興課 新産業推進係

〒959-0295
新潟県燕市吉田西太田1934番地

電話番号:0256-77-8232

メールフォームによるお問い合わせ