燕市ものづくり品質管理制度TSOについて

更新日:2023年06月01日

TSUBAME STANDARD ORGANIZATION「TSO」
「TSO」Tsubame Standard Organization

燕市ものづくり品質管理制度TSOは、受注から納品にいたるまでの現場の管理を徹底するための第三者認証制度です。

燕市では地域をあげて積極的に「品質管理の仕組みづくり」に取り組み、地域全体の産業の底上げを図ることを目的に小規模な企業でも取り組める”燕市ものづくり品質管理制度TSO”を構築しました。いつでもISO9001を取れる過程へと導きます。

  1. TSOの特色
  2. 認証取得の取り組み手順
  3. 認証費用
  4. 認証事業者一覧
  5. 認証事業者インタビュー

パンフレットは以下をご覧ください。

1.TSOの特色

  1. 品質管理に一極集中した、分かりやすいシステム
  2. 記録管理による技術的承継が可能
  3. 認証取得に係る費用が安価
  4. あらゆる高品質を要求される分野に進出するための礎
  5. 次世代への事業承継の促進
  6. 徹底した現場主義による現場の意識改革

2.認証取得の取り組み手順

認証取得の取り組み手順のイメージ図

認証取得及び更新の流れ

 TSOが認証されるまでには審査、認証委員会を経る必要がありますが、それまでに

  • 理念や仕組みなどを解説するTSO解説研修会
  • グループ研修・実訪による現地研修を内容とするグループコンサルティング

を受けていただきます。

 認証後、3ヶ月後・6ヶ月後の運用確認、1年後の更新審査を受けていただき、取得2年目以降にも更新審査や調査を受けていただきます。

事業所で実施すること

 事業所で実施することとして、審査会までには活動組織作りとして

  • 文書管理・設備管理
  • 受注管理・購買管理
  • 生産管理・不適合管理
  • 実施状況の確認

 上記4項目についてコンサルティングを受けながら社内体制や必要書類の整備を行います。
認証取得後にもTSO認証基準の維持・継続的改善を行っていただき、2年目以降の更新審査を受けていただきます。

3.認証費用

コンサルティング料および審査料等

コンサルティング料および審査料等
内容 従業員20名以下 従業員21名以上
1.グループコンサルティング料(全4回) 100,000円 170,000円
2.認証審査料(市内認証事業者への一部補助あり 下記参照) 120,000円 150,000円
3.運用確認料(3ヶ月後) 70,000円 100,000円
4.運用確認料(6ヶ月後) 70,000円 100,000円
5.更新審査料 120,000円 150,000円

認証・更新時に、認証委員会により追加コンサルティングが必要と判定された場合には、別途コンサルティング料(実費)をご負担いただく場合があります。

燕市ものづくり品質管理制度(TSO)認証審査料補助金

市内の中小企業者で、TSO認証を取得した初年度の下記認証審査料に対し、一律10万円を補助します。申請方法等につきましては、認証取得後にご案内させていただきます。

認証審査料補助金
内容 従業員20名以下 従業員21名以上
認証審査料 120,000円 150,000円

4.認証事業所一覧

第1期(2011年度)認証事業所
認証番号 企業名(組織名) 認証範囲
0001 株式会社 イケダ 金属製品の製造
0002 伊藤金属 株式会社 ステンレス加工
0003 株式会社 イマジデザイン デザイン・印刷
0005 株式会社 おたまや キッチンツール製造
0006 後藤金属工業 株式会社 金属の加工全般の受託及び製造販売
0007 株式会社 齋藤金型製作所 金型の設計・製作及びプラスチック製品の射出成形、組立
0009 株式会社 セキヤ ステンレス材料を主とした金属の加工
0011 山崎金属工業 株式会社 金属洋食器製造、医療機器製造、その他金属部品加工
第2期(2012年度)認証事業所
認証番号 企業名(組織名) 認証範囲
0013 株式会社 エンテック プラスチック成形加工(圧縮成形、射出成形)
0014 株式会社 大泉物産 洋食器製造販売・建築金物・金属加工・医療機器製造
0015 有限会社 片力商事 金属洋食器及び介護介助用品の製造及び販売
  株式会社 シンドー
製造本部 製造部 (認証番号0038と統合/2022年3月 ISO認証取得)
ステンレスワイヤー材料を主としたキッチン・調理用製品の金属加工
0019 株式会社 新武 プレス金型の設計・製作
0020 スワオメッキ 有限会社 金属製品のメッキ処理
0023 土田工業 株式会社 プレス及び溶接を主とした金属の加工
0024 株式会社 トーダイ 洋食器製造販売
0025 株式会社 長谷川工業所 金属プレス加工業
0026 丸越工業 株式会社 農業用機械及び部品の設計及び製造
0027 丸新銅器 株式会社 銅製器物の製造
0029 ヤマケプレス 金属プレス加工
0030 笠原プレス工業株式会社 金属製品の製造
第3期(2013年度)認証事業所
認証番号 企業名(組織名) 認証範囲
0031 株式会社 阿部製作所 金属製品のプレス加工、溶接、組立
  株式会社 今井技巧 (2019年2月 ISO認証取得) 金型ミガキ、金型鏡面仕上、レーザー溶接(肉盛修正)
0036 斉藤工業 株式会社 洋食器の製造及び販売、機械部品のプレス加工
  有限会社 坂井工業(ISO認証取得に向け取組中) 金属のプレス加工
  株式会社 シンドー 生産本部 (認証番号0018と統合/2022年3月 ISO認証取得) 商品管理(仕入及び出荷業務)
0040 株式会社 二村 金属プレス加工
  有限会社 本間産業 (2018年9月 ISO認証取得) 金属製品の洗浄
0044 株式会社 増田化学工業 ステンレス電解研磨・各種アルマイト処理・カラー着色アルマイト・無色アロジン・二次電解着色・酸洗・バレル研磨・化学研磨・不動態化処理
0045 株式会社 ヤマトキ製作所 各種金属のプレス加工及び溶接、カシメ等
 

吉田金属工業 株式会社 (2021年12月 ISO認証取得)

金属加工業(包丁等の製造)
第4期(2014年度)認証事業所
認証番号 企業名(組織名) 認証範囲
  エコー金属 株式会社 (2017年2月 ISO認証取得) 家庭日用品雑貨の卸売業
  株式会社 ゴトウ熔接(ISO認証取得に向け取組中) 溶接、プレス、絞り加工を主とした金属加工
  有限会社 栄工業 (2020年1月 ISO認証取得) 金属製品の組立及び溶接加工
第5期(2015年度)認証事業所
認証番号 企業名(組織名) 認証範囲
0054 熊倉シャーリング 有限会社 金属のプレス及び板金加工
  株式会社 藤原商店 (2018年12月 ISO認証取得) プレス加工
第6期(2016年度)認証事業所
認証番号 企業名(組織名) 認証範囲
  スギコ産業 株式会社
(ISO認証取得に向け取組中)
業務用厨房機器・調理道具・厨房機器の販売
第7期(2017年度)認証事業所
認証番号 企業名(組織名) 認証範囲
0058 株式会社 カンダ 業務用厨房用品の卸販売
  株式会社 大倉製作所(2022年11月 ISO認証取得) 金属の板金溶接加工
0060 栄電機 株式会社 電極部品の製造及び加工、トラックローラーの製造
第8期(2018年度)認証事業所
認証番号 企業名(組織名) 認証範囲
0061 株式会社 和田挽物 金属の切削加工
0063 燕紙器工業 株式会社 ダンボール製品、ダンボール箱製造、カラー印刷
0065 株式会社 サンエー精工 プレス金型の設計・製造
0066 燕器工 株式会社 金属空調機器、アウトドア製品企画及び製造
第9期(2019年度)認証事業所
認証番号 企業名(組織名) 認証範囲
0067 株式会社 中山製作所 熱間型打鍛造
0068 有限会社 小林製作所 金属の溶接・板金・切削加工
第10期(2020年度)認証事業所
認証番号 企業名(組織名) 認証範囲
0070 有限会社 フカウミ 業務用厨房機器を主とした金属加工
0071 有限会社 山儀工業所 金属プレス加工
0072 有限会社 せきかわ工芸 金属のスピニング及びプレス加工
0073 ミノル製作所 株式会社 金属のヘラ絞り加工
0074 株式会社 慎研工業 金属の溶接及び研磨
0075 株式会社 外山精一商店 鋼材の加工及び販売
第11期(2021年度)認証事業所
認証番号 企業名(組織名) 認証範囲
0076 株式会社 アイマーク スクリーン印刷、インクジェット及びパット印刷、電解マーキング、CO2レーザー
第12期(2022年度)認証事業所
認証番号 企業名(組織名) 認証範囲
0078 株式会社 イトー金型 プレス金型の設計・製造

5.認証事業所インタビュー

後藤金属工業 株式会社 (第1期認証事業所)

燕市大関東川根348 電話:0256-63-5423

メモが貼られた四角い箱が棚いっぱいに並べてある写真
1冊が開いて置いてあるピンク色のファイル2冊の写真

質問1.TSOを取得するきっかけは

 県外のお客様からISO取得についての問い合わせがあり、もともと関心はあった。しかしISOは「コスト(時間的・費用的)」がかかる。当社は大量生産品が少なく費用対効果的に進めにくいという理由から躊躇していたため、TSOは費用・規模的に丁度良いと考えた。

質問2.TSO取得前の自社の問題点は

 寸法管理と工程管理が各担当者任せになっており、記録として正確に残されていなかった。また、記録が無いことは事業承継という観点でも問題と考えていた。

質問3.TSO取得で意識していることは

 初めから完璧に管理することを急いては従業員にとっても大変な負担となる。できる限り自社のこれまでのやり方を利用した管理方法を考えながら進めている。「字を書くことが嫌い」「言わなくても分かるだろう」が当たり前の現場に、いかに浸透するやり方を考えるかが重要。TSOの取得自体が即座に企業に大きな変化をもたらすわけではなく、継続的な改善を進める意識改革の「節目」として考えている。

質問4.TSOが自社に与える影響とは

 対外的な影響として、品質管理を引き合いの最低条件として考えている企業がほとんどである中、それらの企業に選ばれる対象になる機会が増えたことは確かである。TSOは武器をひとつ増やすことであり、直接利益を得ることとは考えていない。社内的にはTSOを始めたことで従業員が自発的に社内改善を行う様子があちこちで見られるようになった影響のほうがとても大きい。企業の体質が向上していることを実感しており、その効果は徐々に経営にも影響を与えてくれていると確信している。

株式会社 エンテック (第2期認証事業所)

燕市大関375-1 電話:0256-63-3515

棚に平べったい板らしき物が積み重ねられている写真
荷物が多数置かれた部屋に机があって上に皿や小道具が置いてある写真

質問1.TSOを取得するきっかけは

 社長の知人からの紹介でTSOを知り、在庫管理を改善し、発注から納品までの間で発生するミスを軽減できるのではと期待し、取り組みを始めた。

質問2.TSO取得前の自社の問題点は

 プラスチック製品製造業で大量生産が多いことから、仕掛品から製品に至る工程数は多く、中間で発生したミスは大きなマイナスとなる。それらを製造工程ごとに細かく管理し、マイナスを軽減することが課題であった。また、TSOに取り組んだことにより外注とのやり取りが担当者任せで、リスクがあることが顕在化した。

質問3.社内への浸透について

 従業員が30名近く、品質管理の取り組みを初めから社内の一人ひとりへ指導することは容易ではない。まずは部門ごとに集まり、部門ごとでの周知の徹底を行った。各部門でのミスは軽減され、さらに「他の部門間での連携の強化」という新たな成長につながる課題に気づくことができた。

質問4.従業員の意識の変化について

 「是正処置表」、「不良品報告書」等の帳票の記入を徹底したことで、個人におけるミス・ロスへの意識は徐々に向上している。意識の向上は不良を減らすことに着実につながっており、今後は更に継続的に改善できるような「声」が社員から上がってきやすいシステムにしていきたい。

土田工業 株式会社 (第2期認証事業所)

燕市杉名944 電話:0256-62-3371

青いスチール製の棚の上に多数の物が置かれた写真
ボックスに様々なファイルが並べられて置かれている写真

質問1.TSOを取得するきっかけは

 ISO取得済みの取引先とのやり取りを社長一人でやらなければならなかった。他の担当者でも対応できる体制に変えたかった。

質問2.TSOを取得前の自社の問題点は

 社内が汚く、製造しているものの識別ができていなかった。また識別ができないことで誤品を納めるなどのミスも生じていた。

質問3.TSOを取得して良かった点は

 工程管理・納期管理ができるようになり、仕事のタイミングを計りやすくなった。また従業員の品質・効率への意識向上が見られ、手順書の中に製造数を明記できるようになった。これにより製造数が上がり、経営に良い影響が与えられた。

質問4.TSOの取得の意外な効果は

 取引先と「TSOを取得した」という話題で話すことにより、会社を改めて見直してもらい、仕事を振ってもらえるチャンスが増えた。またこれまでなかなか手が付けられなかった「社員教育」についても具体的に考えられるようになり、様々な要素で自社を向上させられるようになった。

有限会社 漆原紙器製作所 (第3期認証事業所)

燕市東太田2950 電話:0256-64-4151

木製のボードに多数の張り紙が並べられている写真
荷物置き場に箱が2つあり、横に台車が並べられている写真

質問1.TSO取得のきっかけは

 品質管理を重要視する企業が増えている中、自社内だけの品質管理活動には限界を感じており、品質管理の意識が高いことで誇れるような会社にしたかった。

質問2.TSO取得前の自社の問題点は

 もともと社内を5Sチーム・安全衛生チーム・改善推進チームに振り分け改善活動を行っていたが、それぞれ改善計画等を策定しても尻切れで終わることも多々あり、社内の人間だけで行うより、外部からの刺激が必要ではないかと感じていた。
 また不良品のチェック体制が整っていないことから、不良のまま納品することもあり、対策を講じる必要性も感じていた。

質問3.TSO取得の効果(良かった点)は

 直接の担当者のみならず社員全員の品質感度が向上し、それぞれの提言による改善活動も積極的に実施されることが定着してきた。
 工場内の機械設備の保管場所及び仕掛品に対し識別表示を行うなど、分かりやすい作業環境を構築したことで作業効率が向上してきた。
製造指示書への注意事項等の記載も増やし、掲示板等に不良内容・原因・対策等を載せ社員全員に周知することで、不良率が減少してきた。

質問4.TSO取得で従業員の意識の変化は

 社員全員への品質管理への意識付けは完了したが、今後もそれを維持し続けることが重要と考えている。認証取得3年目からは年1回の更新審査のみになることで、緊張感が解け、社員の意識が薄れていかないような対策も講じなければならないと感じている。

株式会社 増田化学工業 (第3期認証事業所)

燕市吉田下中野1535-6 電話:0256-92-5701

緑の棚に箱や物が多数置かれている写真
白い棚にいろいろな色の箱が置かれている写真

質問1.TSO取得のきっかけは

 「TSOって何?」という事を知るために参加した全体説明会で、内容を理解していくうちに自社でも取り組んでみようと思いついた。
 なかでも、工場での道具が整理されておらず、従業員が使う道具は個人で管理されているものが多かった。それらを社内の誰でも使えるように管理し、工場全体の整理を進めようと考えた。

質問2.TSO取得の効果(良かった点)は

 これまで個人で扱っていた道具・治具を全社で共有・管理することにより、社内で余分に使っていた物が洗い出され、ムダを解消することができた。また、道具の置き場を改めて現場担当者と検討することで、道具を使う際に探す手間が削減され、社内の作業効率が向上した。

質問3.TSO取得の意外な効果は

 仕入先からの材料の受け入れが非常にスムーズになった。これまで行っていた確認方法が改善され、即時にどこで何に使われる材料なのかがわかるようになった。同時に自社と仕入業者の間でも共通の確認が取られ、トラブルを防げるようになった。
また、従業員の意識も徐々に変わってきており、「人任せ」でない責任ある作業を行うようになった。社内の世代交代と平行してTSOが進められたため、社内の空気が全体的に改善に向かって進み出している。

株式会社 二村 (第3期認証事業所)

燕市小関1317-22 電話:0256-66-5499

不良品入と書かれた赤いボックスの後ろにホワイトボードが置かれている写真
受入品と書かれた部屋の中の棚に多数の物が置かれている写真

質問1.TSO取得のきっかけは

 取引先がISOを取得していたり、受注にあたり品質管理に関するアンケート等もあり、自社での品質管理体制の必要性を意識していた。そんな折にTSO全体説明会のことを知り、費用的な面でISO取得は難しいが、簡易かつ安価ながら効果的な品質管理が期待できるTSOに取り組んでみようと思った。

質問2.TSO取得前の自社の問題点は

 製造工程においてどこで不良が発生したか確認しておらず、責任の所在が不明なままで、まれに不良品を納品することもあった。
 仕事場に受入品・仕掛品などが混在しているなど整理整頓ができていなかった。

質問3.TSO取得の効果(良かった点)は

 作業記録・不良報告書をつけることで、従業員が仕事に対し責任感を持つようになり、不良の発生率についても減少してきた。
 工場内で受入品置き場、部材置き場などゾーニングし、工場内の動線も取れるようになったことで生産効率も向上してきた。

質問4.TSO取得で従業員の意識の変化は

 それまで求められていなかった作業を行うことへの戸惑いはあったが、しばらくすると慣れてきて、今ではそれが当たり前という状況になっている。
現場からの改善要求も出てくるなど、従業員の品質管理への意識の高まりを感じている。

株式会社ゴトウ熔接 (第4期認証事業所)

燕市粟生津1393-1 電話:0256-92-6736

多数の箱が置かれている場所で完成品と書かれた名札が白い箱に付いている写真
壁に現品票と書かれたトレイがカレンダーの横に付けられている写真

質問1.TSO取得のきっかけは

 品質管理の必要性を感じていたことや、社内においてTSOに取り組めるような人材や体制が整ってきたということもあり、取引先からの紹介をキッカケに取り組んでみようと思った。

質問2.TSO取得前の自社の問題点は

 どのように社内において品質管理の仕組みづくりを進めていったら良いかという点が不明であったため、これまで本腰で取り組むことができなかった。

質問3.TSO取得の効果(良かった点)は

 女性社員の発想や気付きを活かし、他の社員の協力を仰ぎながら取り組めたことが非常に良かった。誰もが見て分かるように「見える化」を進めたことで、無駄な動きも少なくなったように感じる。

質問4.TSO取得で従業員の意識の変化は

 ムダ・ムラを減らしていくことで作業効率が上がり、結果、従来よりも仕事の負担軽減に繋がり、自分たちに還元されるという循環を少しずつ感じられるようになってきている。

有限会社 栄工業 (第4期認証事業所)

燕市三王渕1183 電話:0256-46-0484

棚にたくさんのファイルがきれいに並べられている写真
危険と書かれた札の奥に多数のいろいろな物が置かれている写真

質問1.TSO取得のきっかけは

 市の広報誌を見た社員から「こんな制度がありますよ。」との提案を受け、「いつかはISOを取得したい。」との思いもあったことから、その前哨戦として挑戦してみようと考えた。会社が「ひとつ」になって取り組めるというのも魅力だった。

質問2.TSO取得前の自社の問題点は

 品質管理については認識に温度差があり、「どこまで・どのように対応したらよいのか?」といった明確な基準が無く、管理や記録するという習慣がこれまであまりなかった。

質問3.TSO取得の効果(良かった点)は

 自社に見合った明確なルールができたので、取引先との間で修理品やクレーム品に対して同じ土俵で議論ができるようになり、その対応もスムーズに行えるようになった。

質問4.TSO取得で従業員の意識の変化は

 これまで見えなかった部分や見てこなかった部分を意識して見るようになった。社員一丸となって取り組めたことで、これまでの社の体質がより良い方向へ変化し始めている。

燕市白山町3-35-13 電話:0256-63-5222

熊倉シャーリング 有限会社 (第5期認証事業所)

燕市杉名45番地 電話:0256-63-7121

緑の床の上に箱や板が整然と並べられている写真
ドア付近に机があって雑然と物が置かれている写真

質問1.TSOを取得するきっかけは

 新規取引先、特に大手からの品質管理の要求事項は厳しく、その重要性を認識していたが、具体的にどこから現場を改善していけばよいのか悩んでいた。ISOは費用面など取得するには負担が大きすぎると思っていたところこの事業を知り、取り組むことにした。

質問2.TSO取得前の自社の問題点は

 現場は整理整頓がきちんとされてなく、通路も十分に確保されていなかった。ひいては機械設備の安全管理についても影響しており、その改善は急務となっていた。

質問3.TSO取得の効果(良かった点)は

  • 品質管理マニュアルの整備、すなわち様々な管理が文書化され、従業員の間に共通認識が持てたことや、工場内のレイアウトの変更も行ったことで作業効率も向上した。
  • 検査部門の整備にあたり、検査対策をいかに行うべきか学べた。
  • 従業員から現場の改善案も出てくるようになり、今後更なる改善が見込まれている。

質問4.TSO取得による企業イメージの向上は

 大手企業から新規受注の話があった際、ISOは取得していないが、TSOという地域版品質管理制度に取り組んでいることが評価され受注できた。費用面などで負担の大きいISOでなくとも、現場の品質管理にきちんと取り組んでいることがアピールできることは、新規顧客獲得のための大きなプラス要因となっている。

株式会社 藤原商店 (第5期認証事業所)

燕市小高733番地 電話:0256-63-5930

測定機器置場を書かれた札の下にいくつかの物が置かれている写真
赤い荷台に黄色い箱が置いてあって不適合品と書かれた札が貼ってある写真
大型の機械の入口に手を巻き込まないよう注意書きの絵が貼ってある写真

質問1.TSOを取得するきっかけは

 従業員の誰もが、同じ手順で作業ができるようになれば良いと考えていた。TSO基準の工程管理の文書化、見える化が必要と思いこの制度に取り組んだ。

質問2.TSO取得の効果(良かった点)は

  • 作業工程表の整備が進み、どの作業でも誰でも均一に取り掛かれるようになるなど、作業効率が向上した。
  • 納品書、加工依頼書など、誰が、いつ、どのように仕事を請けたか記録(確認印)するようになって、各自が更に責任を持って作業するようになった。
  • 不良品については、その状態や製品ごとの不良率の集計を行い、それを「生産実績表」に取りまとめて管理している。今後はそのデータを活用・分析し、不良品の削減につなげていきたい。

質問3.TSO取得による企業イメージの向上は

 現場の識別や作業手順の表示が進むことで、今まで以上に品質管理に取り組んでいることがアピールできるようになり、新規顧客の獲得に向け大きなプラス要素となっている。

スギコ産業 株式会社 (第6期認証事業所)

新潟市西蒲区遠藤2810-3 電話:0256-86-3737

赤と青に塗られて色分けされている棚に袋に入れられた物が置かれている写真
緑のテープの枠に台車や箱の荷物が多数置かれている写真

質問1.TSOを取得するきっかけは

 取引先からの品質管理に関する指摘や要求により、品質管理の必要性に迫られていたが、新たな社内の体制整備やルール策定など、経費的な面を含めて対応が難しく悩んでいた。そんな中、燕市のTSO認証制度を知り、認証取得に向けて取り組むことで取引先からの要求に応えて行きたいと考えた。

質問2.TSO取得前の自社の問題点は

 品質管理等において、社内のマニュアル化が進んでおらず、社内統一的なルールが機能しにくい状況にあった。特に従業員の教育・育成については、作業効率などの積み重ねが収支に直結するため大きな課題であるという意識を持っていた。 また、日々の仕事の中で従業員から個々に課題意識を持ってもらい、課題を共有し、課題の大小に関わらず解決していく意識を育てなければならないと感じていた。

質問3.TSO取得で意識していることは

 TSO認証制度という統一的なルールに基づき、そのルールの元で従業員間に共通意識が生まれ、女性従業員からは女性ならではの細かな課題解決に向けた提案がなされるなど、少しずつではあるが着実に品質管理に結びつき始めている。急激な変化の強制は従業員の負担になる場合もあため、今後も従業員一人ひとりに対して品質管理への理解を深めてもらい、取引先の要求に応えられるよう社内体制と意識改革を図りたいと考えている。

栄電機 株式会社 (第7期認証事業所)

西蒲原郡弥彦村美山6540番地1 電話:0256-91-2001

大きな部屋に様々な大型機械が置かれている写真
黒いスチールの棚に様々な小物が整然と置かれている写真
出入り口に置かれた黒板とその横にカレンダーが下げてある写真

質問1.TSO取得のきっかけは

 2017年の大手鉄鋼メーカーによる品質データ改ざん問題の発覚以降、品質管理に関する取引先の目が厳しくなった。元々社内で独自の基準を作成して品質管理に取り組んでいたものの、裏付けとなるものがなかったことから、品質管理の基礎となるものがほしかった。

質問2.TSO取得前の自社の問題点は

 自社独自の基準で品質管理に取り組んでいたが、顧客に取組内容を説明するのが難しく、説明に時間も掛かっていた。

質問3.TSO取得の効果(良かった点)は

 品質管理の裏付けとして取引先からの信頼は向上したと感じる。また、取引先以外の企業からもTSOを取得したことで品質管理体制について評価していただくこともあり、新規顧客を獲得する上で武器になり得るという感触は得ている。

質問4.TSO取得で従業員の意識の変化は

 元々TSOと同じくらいの品質管理の取組を自社で行っていたため大きく変わったということはないが、以前の方法では足りなかった部分に気付く面もあり、改めて品質管理に関して意識する良い機会になったと思う。

株式会社 大倉製作所 (第7期認証事業所)

燕市大川津3430番地321 電話:0256-98-3500

緑の床の上に青と白の色の大型機械が置かれている写真
緑の床に黄色いテープで囲まれた場所にダンボールや物が置かれている写真
黒い棚に様々な金属の加工品が整然と並べられている写真

質問1.TSO取得のきっかけは

 ISOの燕市版があるということを知り、社内の品質管理の仕組み作りを行う良い機会になると思ったことと、顧客に向けて品質管理の取組をアピールする材料にもなると思ったため。

質問2.TSO取得前の自社の問題点は

 道具の整理整頓が出来ておらず作業効率を低下させる要因となっていた。
 製造工程の管理や記録が不十分であり、不適合品が出た場合に、いつ誰が担当した製品なのかを追うのに苦労することがあった。

質問3.TSO取得の効果(良かった点)は

 道具の整理整頓が成され、作業効率が向上した。
 不適合品が発生した原因や対策などが情報共有されるようになり、再発防止に繋がっている。品質管理の仕組みが出来たことでクレームの減少や顧客からの信頼向上に繋がっていると思う。

質問4.TSO取得で従業員の意識の変化は

 品質管理に関するルールが明確になったことでルールの遵守を意識するようになった。
 一人一人の責任感が向上し、不適合を減らすために一丸となって取り組むようになった。

株式会社 カンダ (第7期認証事業所)

燕市杉柳912 電話:0256-63-4541

穴を開けて紐で棚に据え付けられた複数の用紙の写真
緑の床に赤いラインが複数あって台車がラインに沿って置かれている写真
箱が多数置かれている棚にホワイトボードが掛けられている写真

質問1.TSO取得のきっかけは

 TSOの説明会に参加したことがきっかけ。システムでの商品管理は出来ていたが、現場の整理整頓といった面では徹底されていないところがあり、そういったところの改善のために取得することにした。

質問2.TSO取得前の自社の問題点は

 今そこにある商品がどういう状態なのか、担当者だけが把握していて周りへの情報共有が行われていない場合があった。
 台車や脚立などが所定の位置に戻されないことがあり、作業効率の低下につながっていた。

質問3.TSO取得の効果(良かった点)は

 状態確認カードを用いることで担当者以外の人でも商品の状態がわかるようになった。
 使用した道具を所定の位置に戻すことが徹底され、作業効率が向上した。

質問4.TSO取得で従業員の意識の変化は

 TSOを取得する以前は整理整頓に関する個々の意識には差があったが、TSOを取得したことで社員の間でルールを遵守するという共通意識を持って取り組めるようになった。

TSOに関するお問合せ先

燕市役所 商工振興課 新産業推進係(燕市役所3階 23番窓口)
電話 0256-77-8232(直通)
ファクス 0256-77-8306
E-mail 商工振興課 新産業推進係へメールを送信

この記事に関するお問い合わせ先

産業振興部 商工振興課 新産業推進係

〒959-0295
新潟県燕市吉田西太田1934番地

電話番号:0256-77-8232

メールフォームによるお問い合わせ