助成制度(開発補助金)の成果品【2017年度事業】
助成制度(開発補助金)の成果品【2017年度事業】
燕市の新商品開発助成事業(旧助成事業)、新連携支援助成事業(旧助成事業)ならびに新製品開発及び企業連携支援助成事業を活用して、市内の事業所が開発したものの一部についてご紹介いたします。
なお、掲載してあります成果品(商品等)のお問い合わせにつきましては、それぞれの事業所へ直接ご連絡ください。
サーボプレスによるチタンの絞り技術の開発


現在、日本市場に流通しているタンブラーはステンレス製で、主に中国やその他のアジアで製造され、安価で販売されています。そこで、発展途上国が容易に製造できない、付加価値のあるチタン製のタンブラーに着目しました。チタンの特性である軽い、錆びない、金属アレルギーがないことを生かし、プロのユーザー様、特に登山家、アウトドアユーザー向けにリーズナブルな価格で販売するためにこの製品を開発しました。
お問い合わせ先
事業所:有限会社渋木プレス工業所(電話:0256-63-7686)
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複合型バリ取り機の試作開発

複合型バリ取り機

【Before】

【After】
以下の機能を1台に集約した複合型バリ取り機を開発しました。
- 溶断によるノロやレーザードロスの除去
- エッジのバリ取り(ブラシ次第で酸化被膜除去)
- 表面仕上げ
これまでのバリ取り機はエッジのバリ除去機能に特化していたが、前後に別機能の研磨工程を設けることで、付加価値を高めた複合型バリ取り機としました。
複数工程を省スペースで加工できるようになり、板厚検知センサにより高さは自動制御されます。厚板加工の後処理に最適の装置です。
お問い合わせ先
事業所:株式会社エステーリンク(電話:0256-97-4846)
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鍛造加工による鉄製軽量フライパンの製造

フライパンといえば、アルミを素材にフッ素コーティングしたものが主流となっています。しかし、アルミ素材の場合、食材を入れた際、フライパンの表面温度が急激に下がり食材の水分・旨味が流れ出て蒸かした状態になりやすいのです。そこで、最近では鉄製のフライパンの良さが見直されています。アルミ素材に比べ蓄熱量が高く、食材を入れた際、その表面に適度な焼けを作り、水分と旨味を閉じ込めるためです。
また、同じ板厚でも、鉄板をプレスしたものより、その分子構造のきめ細やかさからか、鋳物製を使った方が旨味が増すと言われています。鋳物製の重さを軽減したフライパンは、高価にも拘わらず手に入りにくい現状です。
そこで、本事業は、鉄インゴットを熱間鍛造し、鋳物製よりはるかに分子構造がきめ細やかなフライパンを目指しました。一番の課題は、インゴット鍛造フライパンの底面板厚を一定にすることと軽量化でした。
お問い合わせ先
事業所:株式会社イケダ(電話:0256-62-6766)
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健康矯正器具の開発
スポーツ選手向けに、筋膜を解きほぐし健全な状態に戻す「筋膜リリース」の施術を行うための金属機器ツールを開発しました。
現在、市場に出回っている既存品の多くは「表面の状態が悪く肌を傷つける恐れがある」、「製品形状が身体の部位形状を網羅できない」、「ほとんどが欧米製のため日本人施術師の手の大きさに馴染まない」などの問題があるため、今回の開発では日本人施術師の手にフィットし、形状や大きさが被治療者の身体に合う製品の開発を目指しました。
お問い合わせ先
事業所:山崎金属工業株式会社(電話:0256-64-3141)
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ヘリコプターに搭載可能な、折り畳み式水難救助用超軽量レスキューバスケットの開発
本事業の目的はコンパクトに折り畳みができ、小型の救難ヘリでも運用しやすく、一度の揚収で大人なら3人、子どもなら4人まで収容可能な日本独自の超軽量高剛性のレスキューバスケットを開発することでした。
開発事業により、海上保安庁等に提示し試験検討してもらうための試作品を製作しました。製作した試作品を基に、海上保安庁、航空自衛隊、陸上自衛隊などへのヒアリングや検証を進めるとともに、耐久・強度の試験を重ね、最終仕様に向けた修正設計を行い、今後の正式採用を目指します。
お問い合わせ先
事業所:株式会社ATRヤマト(電話:0256-64-7545)
さじ加減しやすい計量スプーンの試作開発



本事業の目的は、レシピにある「少々」やビン底の角Rからでもすくえる使い勝手のいい万能計量スプーンを開発することでした。
今回の事業で開発計量スプーンには以下のような特徴を持たせています。
- 浅型にすることで粘度のある調味料も皿底に残りにくく、洗い易い皿形状にしています。
- 角度をつけることで持ったときに安定感があります。
- ステンレス一体成型で砂糖や塩などの粒体が挟まったりせず、食器洗浄乾燥機に入れても洗い残しがありません。
- 持ち手のハンドルを従来品より1.5倍程度長くデザインすることで、計量後にステンレスボウルの中でのミキシングなどでそのまま使用したりサービススプーンとしても使用できます。
お問い合わせ先
事業所:一菱金属株式会社(電話:0256-63-7211)
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- この記事に関するお問い合わせ先
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産業振興部 商工振興課 新産業推進係
〒959-0295
新潟県燕市吉田西太田1934番地
電話番号:0256-77-8232
更新日:2023年12月08日