助成制度(開発補助金)の成果品【2015年度事業】
燕市の新商品開発助成事業(旧助成事業)、新連携支援助成事業(旧助成事業)ならびに新製品開発及び企業連携支援助成事業を活用して、市内の事業所が開発したものの一部についてご紹介いたします。
なお、掲載してあります成果品(商品等)のお問い合わせにつきましては、それぞれの事業所へ直接ご連絡ください。
(レコードプレーヤー用)オートアームリフターの開発

アナログレコードの人気が再燃!
本製品は、レコードプレーヤーのターンテーブルにセットするだけで、レコード再生終了時に、レコード針(トーンアーム)を自動的に持ち上げてくれます。
万一、寝入ってしまった場合も、レコード盤や針の消耗を防いでくれるので安心です。レコードファンには必須アイテムです!
針を自動でゆっくり持ち上げる機構は、自社で製造する医療用椅子の技術を応用。
ニッチな市場で深堀りした製品の戦略を目指しております。
お問い合わせ先
事業所:アイコール株式会社(電話:0256-77-8811)
北米向けレジャー用小型航空機(LSA)の開発

当社では、航空レジャー文化が盛んな北米をメイン市場としたレジャー用小型航空機(Light-Sports Aircraft)の研究開発を行っており、新潟県央地域の優れた金属加工技術を応用し、軽量・低コストなメイドインジャパンの小型航空機の量産化を目指しています。
2015年度は、試作1号機の基本骨格となるメインフレーム、主翼、尾翼、ランディングギアの製作、組立と主翼の強度試験を行い、得られた結果から試作2号機用の改良設計とFEMによる強度解析を行いました。
次年度以降も試作2号機の製作、各種試験などの量産化に向けた研究開発を継続する予定です。
お問い合わせ先
事業所:株式会社ATRヤマト(電話:0256-78-7795)
晴天時にソーラー発電のみで作動するスポットクーラー並びに高断熱能力のルームBOXの開発


内装

スポットクーラー
高断熱能力のルームBOXとスポットクーラーの試行錯誤に時間を費やし、冷凍熱を備蓄熱しておくことで、昼間に使用する電力をできるだけおさえ、12時間以上冷気を保てる方式まで可能としました。天候がよければソーラーパネルは300ワットで20アンペア以上の発電し、充電する事ができます。
暑い夏には、ウィンドエアコン(ソーラー、バッテリーでの使用)も併用しなければいけない状況もあると思いますが、冷気をできるだけ外部に逃がさず、普段の個人使用であれば使用できるレベルと考えますが、多人数の使用にも対応するレベルに引き上げて商品化をさらに進め、小型トレーラーにも搭載し、公共の場所でも使用できる様、開発をさらに進めます。
お問い合わせ先
事業所:有限会社加藤モーター(電話:0256-62-6516)
新型波型刃をもつスパチュラ型ナイフの開発

弊社は刃物に波刃加工を施す技術を創業当初より持っており、長年その技術を研鑽している。
その技術を用い、「波刃」を構造から見直し、その形状・工法を新たに構成することによって、切れ味の優れた「新型波刃」を製造した(特許出願中)。
この「新型波刃」を施したスパチュラの特性を併せ持つナイフ。
お問い合わせ先
事業所:株式会社富田刃物(電話:0256-63-2221)
分光反射鏡の開発

重合保護膜コート反射鏡

SiO2保護膜コート反射鏡

銀反射コート反射鏡

増反射コート反射鏡
弊社では、アルミニウムの比較的複雑な表面でも平滑かつ反射率が非常に高くなる表面処理技術を開発してきた。しかし、アルミニウムは時間とともに酸化が進み、少しずつではあるが反射率が低下する。そのため酸化を進みにくくする対策が必要である。アルミニウムの陽極酸化は、酸化が進みにくくはするものの、その表面処理により反射率を下げてしまうため反射率が重要な用途では採用できない。
その対策として平滑かつ反射率が高くなるように表面加工したアルミニウム表面に、4種類の特異な光学特性を持つ誘電体薄膜を均一にコーティングする技術を検討し、特性およびコストの異なる4種類の誘電体薄膜を付けた反射鏡の製造技術を確立した。さらに高い平坦度に加工する技術を研究し、光学反射鏡にも対応できる技術を確立した。
お問い合わせ先
事業所:株式会社中野科学(電話:0256-62-2548)
雪の目詰まり解消による、安全な、使い易い除雪機の開発


新旧比較テスト
シュータの雪詰まりにより危険な除雪部へ接近する作業者のリスクを減らし、安全で使い易い小型除雪機の開発をしました。雪詰まりが確認できないほどスムーズな投雪を実現できました。
結果、投雪距離45%UPと飛躍的に伸ばし、作業効率も向上することができました。従来機との差別化を図る上で、スマートで高性能なイメージの外観をデザインし商品価値を高めました。
お問い合わせ先
事業所:フジイコーポレーション株式会社(電話:0256-64-5518)
世界に向けて燕三条の力を集結させた最高級洋食器を創出する事業

テーブルナイフ「脇差」

テーブルナイフ「燕」
古くから燕の地場産業を支えてきた「洋食器」のコモデティ化が進み、産地の空洞化など様々な問題が生まれてきている。地場メーカーとしてこの問題を解決すべく、自分たちの強みを最大限に活かし、自分たちにしかできない切り口で、地場の他ブランドと連携を図りながら、日本・燕三条を感じることのできる最高級「食具」を創り出す。その結果、私たち地場産業の底力で今一度世界を驚かせたい。
- マルナオさんとのコラボでテーブルナイフを開発
- 山崎金属さんとのコラボでフォークスプーンを開発中
- 和佐美さんとのコラボでテーブルナイフを開発中
- 玉川堂さんとのコラボで製品開発を検討中
お問い合わせ先
事業所:藤次郎株式会社(電話:0256-63-7151)
金属製品製造工程での表面保護を目的とする、着脱容易な保護被膜を形成する装置の開発


保護被膜の形成
レーザー切断やプレス打ち抜きなどで形成されたバリを自動的に除去するバリ取り機では表面が傷ついてしまう。そのため、金属表面を一時的に保護する着脱容易な保護膜を形成する装置を開発した。
第1工程では、熱可塑性樹脂を振動フィーダにより均等に金属板に振り掛け、第2工程では下部のスラットコンベアと上部の赤外線ヒータからなる加熱炉によって樹脂を溶かし、第3工程では冷却により樹脂が凝固して保護膜が形成される。
これらの工程を集約し、2分程度で保護膜形成を実現した。
お問い合わせ先
事業所:株式会社エステーリンク(電話0256-97-4846)
厚さ調整機能を有する波型スライサーの開発


チョコレートポテトチップスのようなお菓子を家庭で簡単に作ることを目指し、そのためのスライサーの開発を行った。本事業では、下記の開発を行った。
- 波型形状にするための刃の開発
- 厚さを調整するための機構の開発
- 安全にスライスし、回転することのできる安全ホルダーの開発
波型刃の開発では、目標とする品質のものができたものと思うし、厚さ調整機構は、汎用性を持たせた新機構である。安全ホルダーは一定の角度に野菜を回転させることができるアイデアを加えた。概ね目標としている商品に仕上がったものと考える。
お問い合わせ先
事業所:藤田化成株式会社(電話:0256-62-3987)
- この記事に関するお問い合わせ先
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産業振興部 商工振興課 新産業推進係
〒959-0295
新潟県燕市吉田西太田1934番地
電話番号:0256-77-8232
更新日:2023年12月08日