妊産婦・乳幼児の災害への備え
妊産婦・乳幼児の災害への備え
災害はいつ起こるか分かりません。災害が起きた時のことをイメージし、災害に備える、どう行動したらよいか、を日ごろから家族と考えておくことが重要です。また、具体的な対応や連絡方法についてご近所と情報交換しておくことも大事です。
妊産婦・乳幼児の非常持ち出し品
避難することになった時に、最低限必要なものをすぐに持ち出せるよう準備しておきましょう。荷物はなるべく少なく、使い慣れたものを持ち出せるようリスト化しておくとともに、実際に持ち出せるか一度パッキングしてみましょう。
また、車に積載していると、外出時に被災した場合に役立ちます。
準備してほしい妊産婦・乳幼児の非常持ち出し品
オムツやミルク、おやつや母子手帳、ビニール袋など、お子さんの身の回りのものが全部詰まっている普段のおでかけバッグがおすすめです。避難時に必要なものを小分けに保管しておいて、非常時にさっと追加して持ち出せるようにしておけるとよいでしょう。
災害時はストレスにより母乳の出が悪くなることがあります。母乳育児の人も、念のため哺乳びんと乳首、ミルク、赤ちゃん用の水を用意しておくと安心です。
また、避難する際には乳児は前に、リュックサックを背中にして子どもを守りましょう。
家の中の安全対策
自宅を安全な場所にすることがなによりの災害対策になります。日ごろからの安全なスペースの確保は、災害時だけではなく、子どもの事故防止にもつながります。家庭での地震発生を想定した訓練や地震がきたら自分の身を守るように子どもと約束をするなどしましょう。
- 家の中に逃げ場としての安全な空間をつくっておきましょう。
- 寝室や子どものいる部屋の家具は必ず固定しましょう。
- 安全に避難できるように、出入口や通路には物を置かないようにしましょう。
災害時の対応
- 自宅が安全なら、避難所等の別の場所に避難する必要はありません。日ごろから水や食料など必要なものを備え、在宅避難ができる準備を整えておくことが大切です。
- 自宅以外に避難する場合は、火事や空き巣などの二次災害を防ぐため、調理器具などの火を確実に消し、ガスの元栓を閉め、電源ブレーカーを切り、家の戸締りをしましょう。
- 水害時における避難のタイミングは、「警戒レベル3(高齢者等避難)」です。安全なうちに余裕をもって避難しましょう。
- 避難する際は、動きやすい服装で2人以上での行動を心がけましょう。
- いざという時に慌てずに行動できるよう、避難場所と避難経路を確認しておきましょう。
- 複数の連絡方法を考え、連絡先を記入して母子健康手帳と一緒に持っておきましょう。もし、災害時に連絡が取れなくなった時は、災害用伝言ダイヤル171や携帯電話の災害用伝言版などを使って安否を確認する方法があります。
- 現金や印鑑、身分証明書などの貴重品を持ち出しましょう。
健康チェック
- 妊娠中は、冷えるとお腹が張る場合があります。できるだけ温かくしましょう。
- 水分を我慢したり、長時間無理な姿勢でいると、血流が悪くなります。こまめな水分摂取と軽いストレッチを心がけましょう。
- お腹の張りに伴い軽く出血をする場合があります。清潔なナプキンを当てて休みましょう。出産につながる場合もあるので、病院や助産師に連絡しましょう。
急にお産が始まったら
- 出産の予定が早まる可能性もあります。破水や出血、陣痛かなと思ったらそのまま様子をみず、周囲の人にサポートを求め、できるだけ早めに受診しましょう。
- 破水の場合には、清潔なおむつやタオルを当てて横になりましょう。
- 陣痛が始まったら、焦らず横になれる場所を見つけて、慌てずゆっくりと呼吸を整えましょう。落ち着くほど安全にお産をすすめることができます。
母乳・ミルクについて
- ショックで一時的に母乳が出にくいと感じても、飲ませ続けると出てくるようになります。
- 哺乳びんが無いときや洗浄・消毒が十分でない時は、清潔な紙コップ等を使いましょう。
- 硬水は消化不良を起こしやすいので、軟水を用意しましょう。
- ミルクの飲み残しは菌が繁殖しやすいので必ず捨てましょう。
災害時のこころとからだのケア
災害時は不眠や食欲低下などのからだの変化だけではなく、無気力になったり、感情の起伏が激しくなったりするなど、こころも影響を受けることがあります。しかしこのようなこころの変化は、誰にでも起こりうる正常な反応で、ほとんどの変化は時間とともに回復していきます。無理をせず自分を大切にしましょう。
妊産婦のケア
- 話せる人に気持ちを聞いてもらいましょう。我慢する必要はありません。
- からだを動かすこと、眠ること、食べることを大事にしましょう。
乳幼児のケア
- 子どもは環境の変化に敏感です。抱きしめたり、話を聞いたり、そばにいて安心させてあげましょう。
- 子どもの心身を保つには遊ぶことも大切です。遊べる場所の確保に努めましょう。
- 食欲低下や食べすぎ、嘔吐・下痢・便秘等の症状が出ることもあります。生活リズムをできるだけ崩さないようにしましょう。
- 食欲が出ないこともあるので、備蓄品に食べなれたものを準備しておくとよいでしょう。
- ウェットティッシュなどでからだを清潔に保つことを心がけましょう。
- 幼児は、赤ちゃん返りや不眠、落ち着かないなどの反応が現れることがあります。子どもの話を聞く、スキンシップを多くとるなどして安心感・安全感を高めてあげましょう。
- この記事に関するお問い合わせ先
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総務部 防災課 防災対策係
〒959-0295
新潟県燕市吉田西太田1934番地
電話番号:0256-77-8381
更新日:2021年09月30日