緊急地震速報利用の心得

更新日:2021年03月01日

緊急地震速報利用の心得

『周囲の状況に応じて、あわてずに、まず身の安全を確保する。』

緊急地震速報を利用した適切な避難行動を図るための、緊急地震速報の利用にあたっての「心得」は、『周囲の状況に応じて、あわてずに、まず身の安全を確保する。』ことに尽きる。
緊急地震速報は、地震が発生してから強い揺れが襲来するまでのごく短い時間を活用して、地震による被害を軽減しようとする情報である。そのため、建物の中から屋外への避難するようなことは極めて困難である。すなわち、緊急地震速報受信時の行動は、『周囲の状況に応じて、あわてずに、まず身の安全を確保する』ことが基本となる。

なお、地震被害の軽減を図るためには、緊急地震速報の利用とともに、事前に、建物に耐震補強をしておくことや家具が倒れない措置をしておくことが必要である。

以下に、この「心得」を踏まえた、さまざまな場面における情報受信時の具体的な対応行動の指針を示す。なお、この対応行動の指針は、あくまでも一つの例であり、この指針を参考にして、緊急地震速報受信時に、どのように行動すれば良いかを、自らが考えていただくことが重要である。

さまざまな場面における具体的な対応行動の指針

家庭

家庭での対応行動の指針がすべての場面での基本であり、家庭以外の学校や職場等で緊急地震速報を受信したときの行動についても、家庭での指針を基に自ら考えておくことが重要である。

  • 頭を保護し、大きな家具からは離れ、丈夫な机の下などに隠れる。
  • あわてて外へ飛び出さない。
  • その場で火を消せる場合は火の始末、火元から離れている場合は無理して消火しない。
  • 扉を開けて避難路を確保する。

不特定多数の者が出入りする施設

施設の従業員等の指示に従うことを基本とする。なお、施設従業員等から明確な指示がない場合は、以下の対応行動の例を基本とする。

  • その場で、頭を保護し、揺れに備えて身構える。
  • あわてて出口、階段などに殺到しない。
  • 吊り下がっている証明などの下からは退避する。

屋外

街にいるとき

  • ブロック塀の倒壊や自動販売機の転倒に注意し、これらのそばから離れる。
  • ビルからの壁、看板、割れたガラスの落下に備え、ビルのそばから離れる。
  • 丈夫なビルのそばであればビルの中に避難する。

山やがけ付近にいるとき

  • 落石やがけ崩れに注意する。

乗り物で移動中

自動車運転中

  • 後続の車が情報を聞いていないおそれがあることを考慮し、あわててスピードを落とすことはしない。
  • ハザードランプを点灯するなどして、まわりの車に注意を促したのち、急ブレーキはかけずに、緩やかにスピードを落とす。大きな揺れを感じたら、急ハンドル、急ブレーキをさけるなど、できるだけ安全な方法により、道路状況を確認して左側に停止させる。

鉄道・バスに乗車中

  • つり革、手すりなどにしっかりつかまる。

エレベーター利用中

  • 最寄りの階で停止させ、速やかにエレベーターから降りる。

参考

大地震の時の心得

  1. テーブルや机の下に身をかくしあわてて外に飛び出すな
  2. 大地震1分過ぎたらまず安心
  3. テレビやラジオをつけて地震の情報を
  4. 海岸でグラッときたら高台へ
  5. 近づくな自動販売機やビルのそば
  6. 気をつけよ山崩れと崖崩れ
  7. 避難は徒歩で荷物は最小限に
  8. 余震が起きてもあわてずに正しい情報に従って行動を
  9. 不意の地震に、日頃の用意

「緊急地震速報」を活かすために

「緊急地震速報」が運用されても、地震への備えができていなければ身の安全を守ることはできない。
「緊急地震速報」を活かすためには、以下のような点を、あらためて徹底することが不可欠である。

  1. 住宅・建造物の耐震化
  2. 家具・什器などの転倒・移動防止
  3. 備品の落下防止
  4. ガラスなどの落下防止
  5. 地震時に身を守るための行動や方法
  6. 安全な場所の確認
  7. 防災訓練の実施

本件に関する問い合わせ先

新潟地方気象台 防災業務課 電話025-244-1703

この記事に関するお問い合わせ先

総務部 防災課 防災対策係

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