食育だより2014年6月19日号 おいしく食べるためのだ液の効用
毎月19日は食育の日です。
梅雨は春から夏へと移るための大切な季節。降り続く雨やじめじめとした日が続き、過ごしやすいとは言い難い時期ですが、 その雨はわたしたちに大切な水の恵みをもたらしてくれます。
今月は、わたしたちがおいしく食事をとるにあたって大切な口中の水分「だ液」のすごい力を紹介します。
おいしく食べるためのだ液の効用
生まれた時から常に口の中にあるだ液。あまりにも身近すぎてその存在を意識することはほとんどありませんが、食事をより美味しく楽しくするためにも、だ液の存在は欠かせません。美味しいものを見たり、いい匂いを嗅いだり、レモンや梅干しを想像するだけでも、だ液が口の中に広がります。自然と食べる準備が始まるのです。実はすごい!だ液の力を紹介します。
よくかんで食べるとだ液がよく出ます。だ液のすごい力とは!
- 飲み込みやすくなる だ液との混和で適当なまとまりを作り、飲み込みやすくなります。
- むし歯を防ぐ だ液の自浄作用で歯は汚れにくく、常に中性に保つので飲食による傾きを元に戻し、酸性に弱い歯を守ります。
- 肥満予防 消化・吸収率が向上し血糖値を高め、満腹感を感じさせるので、食事の量が少なくなります。
- 口の中の保護 口の中をうるおして傷つけなくさせたり、有害物質に対して瞬時にだ液が大量分泌し、希釈されます。
- がんの予防 だ液には強い殺菌力があり、発がん物質の働きを抑制するといわれています。
- そして何よりおいしさを感じる! 食物から味成分をとかして、味を舌で感じさせます。
だ液を出す、だ液腺マッサージ
加齢や薬・ストレスの影響でだ液の分泌が減少してきます。
- 耳下腺マッサージ
指をほほにあて、円を描くように回して指を前の方に持っていき、口をとがらせる。 - 顎下腺マッサージ
親指をあごの骨の内側のやわらかい部分に当て、耳の下からあごの下まで順番に押す。 - 舌下腺マッサージ
両手の親指をそろえ、あごの真下から押す。
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いつまでもおいしく食べられるために
だ液は、口を動かすことで多く分泌されます。よくしゃべり、よく笑い、よく噛むことで、毎日のだ液の分泌を活発にしましょう。
関連資料
6月号食育だより 電子版 (PDFファイル: 888.7KB)
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更新日:2021年03月01日