デザインコンクール2025受賞製品
ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクール2025受賞製品
ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクールは、金属洋食器、金属ハウスウェアをはじめとする燕産地が生み出す様々な製品に対し、新規性、デザイン性、機能性および市場性について、専門的視点により評価・発信することで、産地としての競争力を高め、持続的発展を目指しています。今年で48回目を数え、グランプリには経済産業大臣賞が授与される、歴史のあるコンクールです。
ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクール2025受賞製品
ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクール2025の受賞製品をご紹介します。
グランプリ 経済産業大臣賞

【製品名】HOVERLIGHT SPORK
【企業名】有限会社アイデアセキカワ
【所在地】燕市松橋51-1
【デザイナー】川浪 寛朗
世界で最も軽い金属製カトラリーへの挑戦。シドニー・オペラハウスでも採用されているシェル構造とハードアルマイトを組み合わせ、金属の厚さの限界を打ち破り、実用性に優れた軽量性と強度を兼ね備えた製品を作り上げました。
準グランプリ 経済産業省製造産業局長賞

【製品名】GLOBAL CAMP
【企業名】吉田金属工業株式会社
【所在地】燕市吉田西太田2078-3
吉田金属工業が展開するGLOBALブランドは、オールステンレス一体型包丁の先駆者として、世界中で愛され続けてきました。その卓越した切れ味と独自のデザインを、アウトドア調理シーンにも提供すべく、新たに「GLOBAL CAMP」シリーズが登場しました。GLOBALブランドが最も大切にする刃の特徴として、長く鋭い切れ味を維持する「ハマグリ刃のユーティリティナイフ」と、切れ味が変わりにくい「ギザ刃のセレーションナイフ」の2種類をラインアップ。刀身からハンドルまで一体化したシンプルな構造は衛生面・耐久面に配慮され、安心して長くご使用いただけます。カラーは、ステンレスの自然な輝きを活かしたシルバーと、酸化発色による重厚で精悍な印象の高輝度ブラックの2色を展開。付属の革サヤに収納できるため持ち運びに便利で、アウトドアやキャンプでの安全性と使いやすさを備えています。GLOBAL CAMPは、アウトドアでの使用に最適な高機能・デザイン性に優れたナイフです。
準グランプリ 中小企業庁長官賞

【製品名】EAトCO Saku
【企業名】株式会社ヨシカワ
【所在地】西蒲原郡弥彦村大字大戸635-3
特別に開発した櫛刃は力を使わずとも手軽にネギを細く切ることができます。握りやすく力を入れやすいハンドル形状。目詰まりしにくく、お手入れも簡単です。
優秀賞 関東経済産業局長賞

【製品名】漆磨ストレートタンブラー 朧・赤
【企業名】株式会社タマハシ
【所在地】燕市小高4549-6
金属加工のまち「燕市」のステンレス加工技術と、石川県の伝統工芸「山中塗」。「工業」と「工芸」二つの伝統が一つに重なり合った逸品です。二重構造なので保温性、保冷性を持ち内面の金メッキは衛生的で金属臭もしないため、金気を気にせず飲み物本来の味を楽しめます。外面の凹凸のある表面の質感は今までにない感触でありながら自然と手に馴染むような仕上がり。乾漆(漆を細かく砕いたもの)をまぶし、紙やすりで丁寧に磨く工程を繰り返し生み出された上質な質感。職人たちが技術を注いだ逸品は見た目では分からない唯一無二の感触をも作り上げました。
優秀賞 新潟県知事賞

【製品名】分割式組み立てパレット
【企業名】株式会社新潟成型
【所在地】燕市分水向陽7-4
物流の2024年問題対策品として開発、耐荷重1トン、通常の樹脂パレットの4分の1サイズのピースを組み合わせることで様々なサイズの積荷に適応、トラック荷台面積の有効活用化と同時にトラック運転者の拘束時間削減へ繋げます。併せて、製造工場・倉庫などのデッドスペースにはめ込むことで、有効格納スペースを確保することができます。
審査委員特別賞

【製品名】ライスクッカーデュオ
【企業名】株式会社燕三条キッチン研究所
【所在地】燕市小池3633-10
【デザイナー】株式会社タンジェントデザイン 高橋 悠
パンや麺類、パックご飯の台頭で、炊飯器のない家が増えてきている?現代のご飯事情を推測し、少量でもおいしい炊き方を追求したら、ゆっくりスチーム加熱する、手軽な2人用炊飯鍋ができました。
審査委員特別賞

【製品名】自立する立ち作業用草刈りばさみ
【企業名】オリエンタル工業株式会社
【所在地】燕市秋葉町2-10-22
「草刈り作業を楽に!」をコンセプトに開発して以来30 年の「草刈りはさみ」において、鋏のカシメ軸の両側に車輪、後方に熊手を鋏と同方向に作用するように設けて、車輪による軽快な動きで腰に負担をかけないで草刈り作業ができ、刈った草は熊手で即座に処理できて、両輪と熊手の3 点の支持で自立することで、手を放すと倒れる煩わしさが無くなり、グリップ等も汚れず、収納にも場所を選びません。熊手はグラスファイバー入りポリプロピレン製で弾力性があり、耐久性、耐候性にも優れております。鋏自体の上刃はノコギリ状の刃を加工したことで草が滑らずに刈ることができるとともに切れ味の持続性が向上しました。身長や姿勢に合わせた長さに調節できる伸縮式ハンドルは、力の掛かる交差部は丈夫なステンレス製、グリップ側は軽量なアルミ製の構成で、強靭かつ、軽量です。連結ネジは根角ボルト用の角穴をステンレス管に設け、ねじ回し等の道具が無くてもしっかりと締め付けができます。
審査委員特別賞

【製品名】サーバーロック VORTEX
【企業名】有限会社せきかわ工芸
【所在地】燕市杣木857-2
無味無臭な安全なチタン材を使用。軽さと持ちやすさを追求し保温保冷に効果がある二重構造になっています。内部構造に対してボックス内で溶接することにより真空並みの効果を再現します。
審査委員特別賞

【製品名】首振りがいらないサーキュレーター
【企業名】株式会社ツインバード
【所在地】燕市吉田西太田2084-2
【デザイナー】株式会社ツインバード 武田 正和
空気循環を生む確かな送風性能はそのままに、静音性と静かな佇まいを実現した「首振りがいらないサーキュレーター」。サーキュレーターは空間の温度差や湿度差をなくすことにより心地良い空間をつくることが目的ですが、不満として耳にするのは「風を強くするとうるさいが、 音が気にならない風量まで下げると風が弱く、結局使わなくなってしまった。」という言葉。心地良い空間をつくることが目的にもかかわらず、会話や生活を妨げるノイズになってしまっていたり、省エネに貢献するはずが使われなくなることで資源の無駄につながっているかもしれないと感じました。そこで、空気を循環させる確かな風と会話を妨げない静けさという、2つの要素を両立する新しいサーキュレーターを目指しました。今回新たに、ジェットエンジンの羽根の設計実績があるターボブレード社と送風効率の高いファンを新規開発。効率化により他エネルギーが抑制され、送風時に発生する風切り音が抑えられました。また送風効率の高いファンによる大風量の風で大きな空気の流れを作ることが出来るため、首振りなしでも広い空間の空気を循環させることが可能となりました。首振りを省くことで、首振りのモーター音もなくなり、より静音性を実現。また、製品の存在感をノイズと捉え、視覚的要素を徹底的に排することで無駄のない、機能とデザインを両立させた本質的な製品に仕上げました。
審査委員特別賞

【製品名】Stilla
【企業名】燕物産株式会社
【所在地】燕市小池3501番地
日本の業務用カトラリーの代名詞ともいえるロングセラーシリーズ「Lilac(ライラック)」。発売から70年以上が経ち、料理や流行、文化などライフスタイルが大きく変化する中で、そのデザインを改めて見つめ直しました。現代のライフスタイルや人手不足の現場の声をもとに、機能性とデザインを両立させた「Stilla(ステラ)」が誕生。 日本人の口にフィットするヘッドサイズ・形状を採用し、箸との持ち替えを考慮した持ち上げやすいハンドルデザインを設計。 さらに、軽量化による負担軽減も実現しました。「Stilla」は、次の100年も愛される洋食器を目指す開発プロジェクトの第2号として誕生した、新時代のカトラリーです。
審査委員特別賞

【製品名】すっきり暮らすジャグボトルスタンド
【企業名】株式会社ビーワーススタイル
【所在地】三条市須戸新田213番地3
水筒専用の水切りスタンド。乾きにくい水筒を斜めに立て掛けてすっきり乾かせます。現在市場ではほとんどが設置タイプですが、場所の確保が問題。折りたためてキッチン周りをスッキリとできる製品を開発しました。
・折りたためるので場所を取らない。
・背もたれの波型ワイヤーがフィットして横倒れ防止に。
・水筒とフタを一緒に乾かせる。
・飲み口部分が吸水タオルにつかない構造で衛生的。
・引っ掛け収納に便利なループ付き。
・オールステンレス製で食洗機OK。
・軽くて倒れやすいペットボトルやカラフェもOK。
・コンパクト・レギュラー・ジャンボの3サイズ。
・ジャンボは2L水筒が2本掛けられて安定しやすい高さで設計。
審査委員特別賞

【製品名】ごはん鍋
【企業名】株式会社宮崎製作所(崎の字は正しくは大→立)
【所在地】燕市小池4852-8
内層チタン(お米本来の風味と旨味を損なわない)・中層アルミ(一気に鍋全体を温め、チタンの熱伝導率を補完)・外層ステンレス(保温機能と耐久性に優れたIHも使用可能にする)の三層構造材を採用することで、お米本来の風味を逃がさず、洗いやすさと短時間調理を両立しました。
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産業振興部 商工振興課 新産業推進係
〒959-0295
新潟県燕市吉田西太田1934番地
電話番号:0256-77-8232
更新日:2025年03月27日