若monoデザインコンペティションvol.4燕受賞作品

若monoデザインコンペティション燕vol.4の受賞作品をご紹介します。

大賞
企業賞（株式会社タケダ「暮らしを豊かにする商品デザイン」）
企業賞（燕物産株式会社「「今」の時代のカトラリーデザイン」）
企業賞（株式会社ツボエ「上質感のあるおろし金」）
企業賞（株式会社フジノス「固定概念を覆す鍋・フライパンデザイン」）
企業賞（株式会社ワクイ「新しいカタチのデザイン」）
企業賞（株式会社新越ワークス「家庭用キッチンウェア」）

大賞

wave

テーマ

株式会社タケダ「暮らしを豊かにする商品デザイン」

デザイナー

yonanp（神奈川・デザイナー）

コンセプト

「切削加工で作られた美しいすり鉢」は、金属の美しさを最大限に引き出す新しいすり鉢です。切削加工により作り出される模様はすり鉢の機能と同時に高いデザイン性を生み出します。金属削り一体のため、すり鉢として必要な重量も担保します。

考察

切削加工の技術を活かした最先端のプロダクトデザインを提供することでのブランド価値の向上。社会的貢献。

Invert cup

テーマ

株式会社タケダ「暮らしを豊かにする商品デザイン」

デザイナー

田中敦（千葉・デザイナー）

コンセプト

杯はお酒に映った月を「逆さ月」と呼んだことが語源で生まれた言葉。粋な語源を持つ杯に、燕が持つ金属加工技術を取り入れた杯の提案です。摩擦圧接加工をした金属を削り出していくと、杯の内側に二層目の銅が円状に姿を現します。この特性を意匠に取り入れた杯にお酒を注ぐと水の屈折により、水面に二層目の銅の円が浮んで見え、杯の語源である「逆さ月」が室内でも楽しめるお猪口となっています。またこの杯は「逆さ月」でもあり「逆さ富士」でもあります。粋な日本文化を感じながら日本酒をより楽しむことができる、燕の加工技術だからこそ成せる杯となっています。

考察

「豊かな暮らし」を考えた際に、家族や友人とお酒を嗜むシーンが頭に浮かびました。お酒を嗜む際に味覚だけでなく、酒器のデザインで視覚的にも楽しむことができたら、お酒の席がより豊かに楽しい時間に変化するのではないかと考えました。タケダの持つ金属加工の技術や金属の質感が素直に伝わるよう、削り出しで生まれるシンプルな造形を心掛け、アルミや銅を摩擦圧接加工することにより生まれる意匠性を「逆さ月」や「逆さ富士」に見立ててデザインに落とし込みました。日本酒を入れた際に浮かぶ「逆さ月」に粋を感じながら、家族や友人と過ごすお酒の席が、より豊かな時間になることを期待します。

精密コマの栓抜き

テーマ

株式会社タケダ「暮らしを豊かにする商品デザイン」

デザイナー

舌佑樹（東京・デザイナー）

コンセプト

ビールを飲む時間をより楽しく、特別なものに。精密なコマが回っている姿は時間が止まっているかのような錯覚に陥り、不思議と眺めていても飽きません。ビールを飲みながらコマを回し、少し時間を忘れる。遊び心のある栓抜きです。

考察

暮らしを豊かにする商品デザインとは生活を便利にするものではなく、一見無駄なように見えるが、その機能や形によって楽しい気分になったり、気持ちが和らぐようなものではないかと考えました。今回はそのような思いから、楽しい時間をより楽しく、特別なものにというコンセプトで、ビールの栓抜きのデザインを行いました。