グランメゾン東京(第8話)

更新日:2021年03月01日

TBS系日曜劇場「グランメゾン東京」第8話(カトラリーコラム4)

12月8日放送の「グランメゾン東京 第8話」。料理人は“皿ではなくお客様を思っている”。別皿の薬味、氷無しのお冷、冬のホカホカなおしぼりなど、普段は何気ないサービスでも、心配りに気付くと嬉しくてまた行きたくなるお店ってありますよね。反対に「料理は美味しいのになぁ…」というお店も。
次週からコース料理をリニューアルするとのことですが、「グランメゾン東京」はこれからどのようなお店になっていくのでしょうかね。

「裏面」の次は「側面」が見たくなる

 1本のカトラリーが完成するまでに、どれほどの工程がかかるかご存知でしょうか。ロボットなどのハイテク機械が日々進歩している現代なら、機械に材料を入れてボタン一つを押すだけで完成?日頃、工場に立入る機会がない方にとっては、想像がつかない話かもしれませんね。

灰色をしたドーム状の工場入口の写真

 例えば、1本のスプーンが完成するまでには、メーカーにもよりますが、大きく分けて10工程がかかります。

1本のスプーンが完成するまで

  • 材料切断…機械やスプーンの大きさに合わせて材料を切断する。
  • 地抜…切断した材料をスプーンの形に切抜く。
  • ロール…切抜いた材料を縦横に薄く延ばす。
  • 半切…口に入る部分を輪郭に沿って切抜く。この工程でスプーンかフォークの大まかな形が決定する。
  • 柄押…手に持つ部分に模様、輪郭、厚みなどを転写する。
  • ツボ押…口に入る部分を凹ませる。フォークの凹ませる工程は「刃押」と呼んで区別している。
  • 研磨…表面やバリ(切断などで本体に残った余分な部分)を磨き上げる。
  • 洗浄…これまでの工程で付いた油などを洗い落とす。
  • 検品1本ずつ細かい傷、歪み、汚れなどを目視で検品する。
  • 梱包…1本ずつ小分けに袋に詰め、何本かまとめて箱に入れて梱包する。

スプーンが完成するまでの動画は下記リンクをご覧ください。

 上記の10工程は大きく分けたものなので、実際にはさらに細かく分けることができ、高級品になると40~50工程があり職人の技をもって完成します。特に研磨の工程は、表面をピカピカにするまでに磨く器材の柔らかさ(スコッチ、麻、布など)や研磨剤の粒の大きさを変えて何回も繰返していきます。
その中でも、「コバ」と呼ばれるカトラリーの側面は、切断後の断面がとてもザラザラした状態なので、手触りを良くするまでに何回も研磨を繰返す必要があります。この研磨の工程を「コバスリ」と呼びますが、この工程にどれほど手間をかけられているかが、良質なカトラリーを見極めるポイントの1つになります。

表面がくすんだような色合いのカトラリーの写真
照明が映りこみ、滑らかに反射しているカトラリーの写真

 カトラリーは口に入るものなので、見た目のデザイン性も大切ですが、同じくらい機能性や安全性も大切です。食事の時に皆さんの前に並べられるカトラリーには、至る所にメーカーの技や心配りが詰まっています。
 さて、そろそろ裏面(下記リンク参照)次は、側面(コバ)が見たくなってきた頃ではないでしょうか。あなたの前に並べられたカトラリーはどうなっていますか?

黒いテーブルクロスの上に並んだ白い二つのお皿とシルバーのカトラリーの写真

燕市のカトラリーも三ツ星!

(★:1つ星)カトラリーについてもっと詳しく知りたい方は、日本金属洋食器工業組合ホームページをチェック!!カトラリーの作り方、作り手の熱い思いから、恥をかかないテーブルマナーまで、カトラリーについて詳しく紹介します!
(★★:2つ星)表面が朱鷺の羽、裏面が桜の花。カトラリーの産地つばめから世界に羽ばたく「燕のおもてなしカトラリー」が誕生しました!(ふるさと納税限定)
(★★★:3つ星)燕はカトラリーだけではない!!カトラリー、鍋、包丁、お米、果物など、燕が誇る逸品は燕市ふるさと納税から!

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